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管理職に昇進して、年上部下を持つことになったという人も多いでしょう。「失礼にならないように気を使う」「指示の出し方がわからない」など、年上部下とのコミュニケーションに関する悩みも増えています。ここでは、年上部下との適切な接し方や指示の出し方について解説します。ぜひ、年上部下との関係の構築に役立ててください。

年上部下が注目されている背景

まずは、近年なぜ年上部下が注目されているのかを見ていきましょう。

超高齢社会の加速

日本では2007年に65歳以上の人口が全人口の21%を上回り、超高齢社会に突入しました。2019年時点では28.4%となっており、2025年には約30%、2060年には約40%に達すると推測されています(内閣府, 令和2年版高齢社会白書) 今後働き盛りの20~40代の人口は増えるわけではなく、人口構成は縮小傾向にあります。つまり職場においても平均年齢が上昇し、年上部下が増える可能性が高くなっています。

定年後の再雇用の増加

経済産業研究所が2019年1月に公表した調査では、定年後同一企業で継続雇用制度を利用していると答えた人の割合は6割を超えています。その場合には定年前の役職を離れ、正社員ではなく契約社員や嘱託社員という形も多いため、ますます「年上部下」は増えていくと考えた方が良いでしょう。

成果主義の企業の増加

近年、年功序列制度を見直し成果主義・実力主義の評価制度へ移行する企業が増えてきました。それにともなって、能力のある若いリーダーが指揮をとることも珍しくなくなっています。

まずは、年上部下の状況・気持ちを想像する

今後ますます年上部下と一緒に働く機会が増えることが予想される中、どんなことに気を付けたらよいのでしょうか?ここからは、年上部下と接する上での心構えをお伝えします。

年上部下と関係を構築するためには、まずは彼らが置かれた状況・気持ちを想像してみることが大切です。例えば、次のような感情を抱いているかもしれません。

  • 役職定年で給料や責任が減って仕事へのやりがいを見失いかけている
  • これまでの経験やスキルを評価されて転職し、わくわくしている
  • 周囲の目が気になる
  • 上司からどう思われているか考えると怖い

年上部下には、これまで積み上げてきた経験やスキルがあります。言葉の使い方によっては「これくらいわかっている」「自分の方がよく理解している」などプライドを傷つけてしまうかもしれません。相手も人なので、年上部下が置かれている状況や気持ちを考えたうえで行動することが大切です。

年上部下との適切な接し方とは

年上部下と円滑にコミュニケーションを進める上で大切なことは何でしょうか。ポイントとなる項目をまとめました。

年上部下の性格にあわせて出番を作る

「成果を求める」「正義感がある」など、年上部下の性格タイプを見極めた上で、出番を作ってあげるのも一つの方法です。

「成果を求める」年上部下を例に挙げます。上司がチーム全体で協力して欲しいと考えていても、このタイプは経験もあるだけに一人でどんどん仕事を進める傾向があります。結果的に、仕事の成果は年上部下だけのものになってしまうでしょう。仕事は無事に終わっても、若手の成長の機会を奪ってしまっているかもしれません。このタイプに対しては、はじめから若手社員のまとめ役としての役割を与えることで、思った以上の成果を上げてくれる可能性があります。

他の性格タイプでも同様に、それぞれの性格の強みとなる部分を引き出す接し方を心がけてください。

人生の先輩として敬意を表す

職場では自分が上司でも、人生においては年上部下の方が先輩です。まずはその点を尊重し、人生の先輩として敬意を示すことで、よりスムーズに仕事を進められるでしょう。若手の部下に接するような態度で年上部下に接してしまうと、反感を買われやすいです。配慮が不足していると、チーム全体の人間関係の悪化にまで発展してしまう可能性があります。

仕事上の立場であると割り切る

上司と部下という関係性は、あくまでも会社から与えられた仕事上の立場にすぎません。お互い給料をもらって働いている以上、「部下が上司の指示に従うのも仕事のうち」と割り切る視点も大切です。年上部下に必要以上に気を使いすぎないためにも上司としての役割を意識し、割り切って接するのも一つの考え方でしょう。

他の社員がいる前で注意しない

年上部下に対しては、他の社員がいる前で注意をすべきではありません。なぜなら、年上部下からすると、周りの人から「経験だけはあるのに仕事のできない人」と見られることが何よりも心配だからです。プライドを深く傷つける可能性もあります。年上部下に注意するときは、誰もいない場所で、感情的にならず改善すべき点などを伝えるのが良いでしょう。

呼び捨ては避ける

部下に対して差別をするべきではないからといって、年上部下に対しても呼び捨てや「くん」付けで呼ぶのはやめましょう。「尊重されていない」「下に見られている」と思われる可能性があります。部下に対して公平性を保ちたいならば、皆の呼び方を「さん」付けで統一するのが無難です。加えて、上から目線で部下にものを言うのは避けてください。

角が立たない年上部下への指示の出し方とは

年上部下を不快にさせず適切に指示を出すには、どのようなことに心がければ良いのでしょうか。重要なポイントを説明します。

具体的に依頼する

年下部下に対して気を遣いすぎてあいまいな指示を出してしまうと、指示がかえって分かりにくくなってしまいます。指示のつもりが単なる話し合いだと思われたり、「仕事ができない上司」と思われたりする可能性があります。気を遣ってしまうのもわかりますが、上司として伝えるべきことはきちんと伝えましょう。「何を」「いつまでに」すべきか、要点を絞って具体的に指示を出すことが大切です。

相手に委ねる

年上部下に手取足取り指示を出してしまうと、「こんな細かく指示されるなんて信頼されていないのではないか」と不満を感じるかもしれません。部下が自発的に行動をとれるサポートをすることが、上司として大切な仕事でもあります。重要な項目を先に伝えて、あとは年上部下に一定の裁量を与えた方が、結果的に信頼関係の構築につながるでしょう。

まとめ

日本には、年長者を敬う習慣が昔からあります。だからこそ、仕事上で年齢と立場が逆転してしまうと、お互い仕事がやりづらくなって当然です。年上部下と良好な人間関係を築くために、ぜひ上記で説明したポイントを取り入れてみてはいかがでしょうか。 年上部下が持つ経験やスキルは、チーム全体にとって頼れる戦力になるはずです。年上部下の能力を最大限に活かせる環境を作れば、チーム全体の人間関係や仕事の効率もグンと良くなるでしょう。

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