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いつから中堅社員?求められる役割と研修のポイント

いつから中堅社員?求められる役割と研修のポイント

中堅社員は会社にとって非常に重要な人材であり、リーダーへの成長と今後のさらなる活躍が期待されています。しかし、中堅社員は対象層が広く、その定義も曖昧になってきています。今回の記事では中堅社員の役割と立場を解説し、今後の成長のための教育研修のポイントをご紹介します。

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中堅社員とは?

一般的に中堅社員とは、入社3年目以降で役職に就いていない社員のことを指します。 ただ、3年目以降という定義については会社によって様々であり、入社5~6年目からとしているところもあります。いずれも入社1年目から2年目の若手社員と異なり、自分1人である程度の業務を遂行できる能力を持っていると認識されます。

中堅社員の役割とその立場

中堅社員は若手社員と管理職の中間に位置し、社内では最も対象が広い層になります。一定の経験を積んでいることから戦力として重要な仕事を任せられたり、後輩の育成やチームのマネジメントなど、多くの役割を期待されるケースが多いです。ここでは、中堅社員に求められる役割やどんな立場にあるのかを確認していきましょう。

①後輩の指導・育成

中堅社員は現場で様々な経験を積み、業務遂行に必要なスキルやノウハウを身につけています。したがって、現場のことをよく知っている社員として後輩の指導や育成が期待されています。新卒採用をしている企業であれば、配属先の現場では中堅社員が新入社員の指導を行うことが多いでしょう。新卒採用をしていない企業でも、新しいメンバーのサポートやアルバイトスタッフなどの育成を担当する場合があります。指導・育成を行うためには企業理念やビジョンを明確に理解し、業務内容に落とし込んでいる必要があります。

②若手社員と管理職の架け橋

中堅社員は若手社員と管理職の中間に位置することから、現場の状況を管理職に伝えたり、管理職の意向を現場に伝えたりする架け橋の立場にあります。現場と管理職との認識に隔たりがあるとプロジェクトの進捗や成果にも影響が及びかねないため、重要な役割と言えるでしょう。中堅社員は問題点や疑問点を速やかに確認し、解決に向けて主体的に動いていく必要があります。

③周囲との連携窓口

中堅社員になると先輩社員のサポートだけではなく、自分が顧客との交渉窓口となって周囲と連携してプロジェクトを成功に導くことが期待されます。関係者とのWin-Winの関係の構築やチームメンバーが何でも相談できるような環境づくりも中堅社員の重要な役割です。

このように、プレーヤーとして業務を遂行するだけの立場から主体的にチームやプロジェクトを動かす立場になっていくのが中堅社員です。

中堅社員育成のポイント

ここまで中堅社員に求められる役割や立場を確認してきました。それでは、そのような役割を果たしていくためには、どのような力を身につける必要があるのでしょうか。中堅社員育成のポイントをご紹介します。

6つの共通専門能力の向上

中堅社員が期待される役割行動を果たしていくためには、以下の6つの共通専門能力を身につける必要があると言われています(海瀬章/市ノ川一夫, 人事・教育担当者のための能力開発・教育体系ハンドブック,2019)。

管理力

要求される納期・コスト・品質を満たし、計画通りに仕事を完了させることができる。

改善力

これまでとは違う方法によって品質、手間、量、経費、安全性を改善することができる。

企画力

自分の考えや思いつきを筋の通った主張や提案に組み立てることができる。

表現力

自分の表現したいことを的確に分かりやすく他者に伝えることができる。

傾聴力

相手の立場に立って相手が言おうとしていることの真意を汲み取ることができる。

説得力

自分の計画を他者が理解し納得できるように説明することができる。

これらの6つの共通専門能力は、2つのグループに分けることができます。仕事をリードする管理力・改善力・企画力と、人をリードする表現力・傾聴力・説得力です。

図1:中堅社員に求められる6つの共通専門能力

先ほどご紹介した役割の中で、①後輩の指導・育成には主に人をリードする表現力・傾聴力・説得力が重要になります。②若手社員と管理職の架け橋として業務を進めていくためには、仕事をリードする管理力・改善力・企画力を身につけておく必要があります。そして③周囲との連携窓口としてプロジェクトを成功に導くためには、これらすべての力が必要になるでしょう。

研修を行うポイント

経験・キャリアによる階層分け

実際に研修を実施する際には、中堅社員は範囲が広いため一括りにせず、経験やキャリア別に2~3階層に分けて実施するとよいでしょう。対象層別に研修のねらいや内容の焦点の当て方を明確にすることが重要です。

プログラム例

以下に、6つの共通専門能力向上に向けた研修プログラム例を載せておきますので、ご参考になさってください。

中堅社員研修(2日間)

1日目

1.オリエンテーション ・中堅社員に期待されること ・自分への期待を考える ・中堅社員としての基本動作・基礎態度 ・リーダーシップとフォロワーシップ ・6つの共通専門能力とセルフチェック 2.6つの共通専門能力を身につける① ・管理力:体験ワーク ・改善力:改善項目の発見 ・企画力:ケーススタディ

2日目

3.6つの共通専門能力を身につける② ・表現力:プレゼンテーション ・傾聴力:ディスカッション ・説得力:ポイント講義 4.後輩指導のポイント 5.実行計画の作成

まとめ

中堅社員とは自立して業務を遂行できる社員として認識されています。中堅社員の主な役割は、後輩の指導・育成、若手社員と管理職の架け橋、周囲との連携窓口の3つです。これらの役割を果たすためには、6つの共通専門能力の向上が重要であり、研修を実施する際には個々人の経験やキャリアに応じて、2~3階層に分けて実施するようにしましょう。

中堅社員研修の詳細はこちら

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