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経営者や上司は、企業の経営でリーダーシップをとる重要なポジションです。このポジションに対する考え方や在り方について重要なのが「第5水準のリーダーシップ」です。今回は、第5水準のリーダーシップについて詳しく解説します。経営者や上司といった重要なポジションについている方は、ぜひ参考にしてください。

第5水準のリーダーシップとは?

第5水準のリーダーシップは、アメリカ在住のビジネスコンサルタントのジェームズ・C・コリンズ三世が提唱しました。これは、優れた企業がさらに偉大な企業になるために必要なポイントをまとめたものです。ジェームズ氏は、世界的ベストセラーとなった「**ビジョナリー・カンパニー」**の著者でもあります。第二弾となる「ビジョナリー・カンパニー2-飛躍の法則-」のなかで、第5水準のリーダーシップについて詳しく提示されています。

第5水準のリーダーシップとは、企業が偉大な境地にたどり着くために、経営者や上司に必要なリーダーシップを5段階で分類してそれぞれ分析したものです。

それぞれの段階について、見ていきましょう。

第1水準【有能な個人】

第1水準、すなわち経営者や上司といったポジションにつく人物に対して、まず求められるリーダーシップです。ジェームズ氏は、有能な個人であることが第1水準だと定義しています。誰かの上に立って指示を出し、責任を取るべき位置にいる人物は、そもそも個人として優れた能力を持っていることが求められます。身につけた知識やスキルだけでなく、生まれ持った才能ややるべきタスクに対する勤勉さなど、有能な個人かどうかはこういった部分で測ります。

第2水準【組織に寄与する人】

次にリーダーに求められるレベルとして組織に寄与する人であることを挙げられています。いくら優れた能力を持っていたとしても、個人の範囲を超えていなければ、優れた経営者や上司にはなれません。企業が偉大な境地に到達するためには、まず適切な人材であることが大切です。組織が掲げている目標に向かって、各々の能力を発揮してほかの社員と協力していける、そのような人物が優れたリーダーシップに求められます。

第3水準【有能な管理者】

リーダーシップの第3水準として、有能な管理者であることが定義されています。企業が業務を進めて成長していくためには、資源が欠かせません。資源には、物だけではなく人手も含まれます。そこにいる人材や資源を組織化して管理し、目の前の目標に向かっていくために常に最適な道筋を模索して実行していく、これが有能な管理者として求められる能力です。

第4水準【有能な経営者】

第4水準として次にリーダーに求められるのは、有能な経営者であることです。従業員たちは、会社が示した目標に向かって進んでいきます。この目標は具体的で明確にイメージができ、そして現実的でなければなりません。これらは、業務にあたる従業員や組織全体にとって、モチベーションにつながる重要なポイントです。会社が向かっていく方向について明確で現実的なビジョンを提示し、目標達成に向かって誰もが努力していける刺激を与えられることが有能な経営者に求められます。

第5水準【第5水準の経営者】

1から4までの水準を兼ね備えていれば、優秀な経営者あるいは上司に相応しいでしょう。しかし、ジェームズ氏はその先に求められる5つ目の水準を定義しています。それは、個人としての謙虚さ、そしてプロフェッショナルとしての屈強な意思の強さです。この2つは一見すると矛盾している要素に思えます。しかし、この2つを兼ね備えた優秀な経営者あるいは上司こそが、企業が偉大な境地に達するために必要なリーダーシップなのです。非常に謙虚である一方で、事業に対して上を目指し続けられる不屈の精神を持ち合わせていることが重要です。

第5水準のリーダーシップで求められるのは謙虚さと不屈の精神

第4水準のリーダーシップまで到達している経営者や上司なら優れた企業になることはできても、偉大な企業になるのは難しいでしょう。そのためには、第5水準のリーダーシップで求められる謙虚さと不屈の精神が必要です。一見すると矛盾したこの性格は、事業に向き合う上で重要となる意思決定の基準を自分のような個人ではなく、企業そのものの未来や何よりも社会への貢献に置ける人材とも解釈できます。すなわち、目標を達成するための凄まじいエネルギーが、自分ではなく企業に向いていることです。

個人として求められる謙虚さについて見てみましょう。自分自身ではなく、企業の将来や社会への貢献を目的としているため、大切なのは今の世代よりも次の世代です。そして、1つの成功を自分だけのものにするのではなく、ほかの従業員や外部の要因、このような幸運によるものだと感謝の心を持っています。

第5水準のリーダーシップでは、カリスマ性を重視していません。現実的で優れた能力によって組織をポジティブな方向に進ませられるのが第5水準のリーダーシップです。これだけの謙虚さを持っていながら、第5水準のリーダーシップとして重視されるのは、企業に対する野心です。組織が目標を達成するために必要な努力を提示し、全体でその方向に向かって進んでいきます。どれだけ困難な道であろうと、時間をかけて達成できるのであれば強い意思で挑みます。

また、満足に対する妥協のラインを低くしません。長い目で見たときに重要となる基準に対して、達成できていなければ決して満足することはないのです。そして、万が一納得できる結果が得られなかったとしても、その責任は意思決定をしてきた自分にあると反省できます。ほかの従業員や外部の要因のせいにすることはありません。

第5水準のリーダーシップを持つためには

第5水準のリーダーシップは、残念ながら決して持てない人が存在します。私利私欲が最優先で、自らがこの世を去ったあとも続いていく偉大なものを創ろうという考えが大きい人は難しいと言えるでしょう。しかし、このような短期的な野心を持っている人たちが経営者や上司に到達できるのも事実です。

もし、企業が偉大な境地に辿り着くために第5水準のリーダーシップを持ちたいと考えるのであれば、確実な方法は存在しませんが獲得するためのヒントのようなものはあります。そのなかで最も確実的なヒントとして、第5水準のリーダーシップの条件を満たしている人が行っていることを真似することをジェームズ氏は挙げています。 第5水準のリーダーシップに求められるのは、機械的な要素ではありません。その人物の人間性あってこその態度によるものです。第5水準のリーダーシップを持つ人物と同じような視点が持てるようになれば、得られるものは間違いなくあるでしょう。

経営者や上司といった役職者になるためには、第5水準のリーダーシップを持つことが理想的です。偉大な境地を目指すために、経営者や役職者も率先して教育あるいは研修などを導入していくとよいでしょう。特に経営者やリーダー層同士で価値観を発信し、それが第5水準を満たしているか振り返りの機会を定期的に設ける等の取り組みを習慣化しましょう。

第5水準のリーダーシップを身につける取り組みは一人で実践するには難しさがありますので、研修等でワークショップやディスカッションを有効活用しながら磨き上げることをおすすめします。以下のページでは弊社のリーダーシップ研修についてご紹介しています。対象者層をリーダー層にして、第5水準のリーダーシップ定着に向けた研修を行うことも可能ですのでお問い合わせください。

まとめ

第5水準のリーダーシップは、偉大な企業を目指すために欠かせません。第5水準のリーダーシップを身につけるうえでは、研修を通して個人のビジョンと企業のビジョンとを擦り合わせ、意思決定のポイントを磨き上げる必要があります。このポイントを把握して、自社をより成長させるリーダーを目指しましょう。

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