冒頭KenBlanchard氏は、過去のリーダーの在り方と現在のリーダーに求められる在り方は大きく変わってきたと語りました。
「以前は、権威や役職を持つ人間が意思決定をし、階層の下の人物に対して力で、人を引っ張っていた。そして責任も下に取らせていた。しかしいま求められるリーダーシップは、一番上のトップの人が責任をとりメンバーにリーダーシップを発揮させていくまさしく召使い(サーバント)なリーダーシップが求められている」
日本でも数年前からサーバントリーダーシップの考え方は広まってきていますが、サーバントリーダーシップはアメリカのロバート・グリーンリーフ博士が提唱したリーダーシップ哲学。そもそも「サーバント」とは「召使い」という意味であり、部下に対して、奉仕の気持ちを持って接し、どうすれば組織のメンバーの持つ力を最大限に発揮できるのかを考え、その環境づくりに邁進するリーダーシップを意味します。
「自分自身が謙虚に生き、いつも人に奉仕をし、仕える生き方をしたいと心の底から思えるようになり人を愛せる人間こそが今の時代の真のリーダーシップである。」とKenBlanchard氏は繰り返しメッセージをした。
サーバントリーダーになるには3つのポイントが重要である、と、KenBlanchard氏は語りました。
自分を小さく見るという意味ではなく、
人に貢献するため、人に仕える生き方を自分自身が全うするためにも、
自分は偉大な人間でありたいという心を持ち、自信を持ったうえで、
謙虚に生きていくことが大切である。
優しいだけではリーダーにはなれない。
最も結果を求め、最も結果を出す存在である必要がある。
毎日の仕事の中でサーヴァイントリーダーが最も大切にすることは、
信頼関係の確立です。より早く、より深く信頼を気づける人間こそ、
真のリーダーになっていくことができる。
最後にKenBlanchard氏はこう語りました。「人や人の家族のことまで考え、相手のことを考え続けられることがサーヴァントリーダーシップの在り方です。いま、私は人に尽くす準備ができているか?といつも問いましょう。人生を終えるとき、物は残らない。残るのは愛情だけである」。愛を土台に尽くす人生について語ったこの講演はスタンディングオベーションで幕を閉じました。
アチーブメントHRソリューションズのリーダーシップ研修は、リーダーシップの原則を理解し、実践に基づくリーダーシップを修得することを目的とします。「中堅・管理職者に組織を引っ張る力が足りない」「リーダーシップへの理解と責任感が不足している」そんな課題を抱えている方へ、体験ワークに富んだリーダーシップ向上のプログラムをご提供いたします。