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チームビルディング研修にビジネスゲームがおすすめな3つの理由

チームビルディング研修にビジネスゲームがおすすめな3つの理由

Googleが成功する組織の要因を研究したプロジェクト「re:Work」においても、チームビルディングが重要な要素として取り上げられ注目が集まっています。そして近年のチームビルディング研修では、ビジネスゲームが多く取り入れられるようになりました。その効果性や具体的な内容をご紹介いたします。

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チームビルディングとは?

「チームビルディング(team building)」とは、チームを構築するという意味です。各メンバーのスキルや経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みを指しています。

チームビルディングの目的

次に、チームビルディングの主な3つの目的について見ていきましょう。

心理的安全性の高い組織づくり

チームビルディングの1つ目の目的は、心理的安全性の高い組織を築くことです。「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。組織行動学を研究するエイミー・エドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語であり、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。 このような心理的安全性が高い組織は、革新的なアイディアについて率直且つオープンに話し合うことができ、個人や組織の効果的な学習や改善に繋がることが期待されています。Googleが生産性の高いチームを調査した「プロジェクト・アリストテレス」においても、チームの生産性には「心理的安全性が最も重要な要素であった」と結論付けられています

目標が共有されている組織づくり

 チームビルディングの2つ目の目的は、目標が明確に共有されている組織を築くことです。チームビルディングがうまくいっていないと、社員一人ひとりが明確な目標を持たないまま業務をこなすことで生産性が下がってしまったり、チーム全体としての目標が社員一人ひとりに浸透していないことで誤った方向に進んでしまったりすることが考えられます。また、会議などで他のチームメンバーが自分と違う意見を持っていたとしても、共通の目標を目指しての意見であることが理解できれば、相互理解に繋げられます。

アサーティブコミュニケーションができる組織づくり

チームビルディングの3つ目の目的は、メンバー同士がアサーティブコミュニケーションができる組織を築くことです。「アサーティブコミュニケーション(Assertive Communication)」とは、行動療法に起源をもつAssertivenessという単語から来ており「自分と相手を同等に尊重しながらも自身の意見や気持ちを適切に表現すること」を意味しています。そこから派生してアサーティブな会話方法をアサーティブコミュニケーションと呼ぶようになりました。 チームや組織においては、立場や仕事内容の違いが見解の違いを生み出します。その違いを受け入れることができなければ対立が生じ、亀裂やほころびが大きくなるとやがてチームの崩壊に繋がってしまいます。こういった状態を避けるためには、常日頃から建設的なアサーティブコミュニケーションができることが重要です。

チームビルディング研修の内容

それでは、チームビルディングを効果的に行うためにはどのような要素を身につける必要があるのでしょうか?ここでは、研修においてチームビルディングスキルを身につけるための内容についてご紹介します。

相手を尊重するマインド醸成

チームビルディングの根本にあるのは、相手と信頼関係を構築できる力です。そのためにはチームメンバーを尊重し、肯定的に受け入れ、心理的安全性を高める必要があります。したがって、研修では相手を尊重するマインドを持たなければ達成できない体感ワークを取り入れ、その重要性を実感できるよう組み立てることをおすすめします。

傾聴力の醸成

傾聴力とは、「相手の話を聞く能力」です。簡単に見えますが、相手が言おうとしていることを正しく把握するためには相手の話題に興味を持って意識的に聞こうとする姿勢が必要になりますし、相手の言葉を引き出すための問いかけも重要になります。研修では、以下のような具体的な傾聴力のテクニックを取り入れてディスカッションを行います。

・相手と視線を合わせる ・好印象な笑顔を見せる ・適切なタイミングでのうなづき ・適切なタイミングでの相づち ・相手の話すペースに合わせた話し方 ・聞き直しや言い換えによる意見の確認

挑戦意欲・行動力の醸成

チームで物事を進めていくためには、個々人がリーダーシップを発揮していくことが最善のパフォーマンスに繋がります。そのためには、高い挑戦意欲や行動力が求められる場面が多くあります。研修では、メンバーと困難な課題に挑戦し、行動を振り返って改善点を見つけ再挑戦するというプロセスを経験します。

理想の組織像の明確化

チームビルディングはチームでの成功体験を積み重ねていく取り組みと言えます。個々の成功体験ではなく、チームの成功体験に動機付けられるためには、理念や組織ビジョンが浸透していることが必要です。研修では、理想の組織像を内省し、明確に言語化して共有することでコミットメントを促進します。

チームビルディング研修にビジネスゲームが適している理由

ここまでチームビルディング研修で身につけたいマインドやスキルといった要素をご紹介してきました。近年、そのためのツールとしてビジネスゲームが注目を集めています。ビジネスゲームが適していると言われる理由を探ります。

ビジネスゲームとは

ビジネスゲームとは?

ビジネスゲームとはビジネスの構造をモデル化し、疑似体験できるようにしたゲームのことです。誰でもどんな業務でも挑戦できるようになっているため、普段のビジネスではリスクを感じて躊躇してしまうことにも気軽にチャレンジすることができます。研修用のビジネスゲームと呼ばれるものを広義に捉えた場合には疑似体験を含まないものがありますが、主に次の3種類があります。

経営シュミレーションゲーム

これは経営者として会社を経営していくシュミレーションゲームです。さらに研修の目的や身につけたい力によって、ゲームのルールや経営人数を変える必要があります。チームビルディングを目的にしている場合には、複数人がチームとなって1社を経営するスタイルが多いです。

課題を与えて過程から気づきを得るゲーム

学ばせたい内容とは直接関係のないテーマの課題を与えて、クリアするまでに発生したことから仕事の中で起こることとの共通点を見出し、自己の気づきを促すゲームです。メンバーごとに制約条件を設定することで、チームで協力することが必要となるものが多いです。

カードを発送の切り口として使うゲーム

様々な言葉が書かれたカードを使い、各自がお題に沿った発言をして相互理解や気づきを促すというスタイルが多いです。ゲーム性は含まれないこともあり、幅広い考え方の切り口に触れることで学ぶものです。


このようにビジネスゲームの内容は実に様々であり、目的や効果も全く異なります。意図する学びに応じた選択をすることがビジネスゲームをうまく研修に活用するコツと言えます。

ビジネスゲームの効果

ここまでビジネスゲームの種類をご紹介しましたが、チームビルディング研修ではどのような効果が期待できるのでしょうか。

参加者に連帯感を生み出す

市販のエンターテインメントのゲームとビジネスゲームとの大きな違いは「他者と協力し、お互いの能力を引き出すことが鍵になっている」ということです。したがって、参加者には「他人を倒そう、蹴落とそう」という発想ではなく「お互いがベストを尽くせるようにしよう」とするWin-Winのマインドを伝えることができます。

特にお互いに協力しあう体験を共有することは参加者間に連帯感を生みだします。連帯感、つまり「自分たちは同じ目標のために協力し合う仲間だ」という意識はチームビルディングの基盤となります。ビジネスゲームは短時間でその土壌づくりを促進することができます。

上司・部下も平等な立場になれる

ビジネスゲームに参加している時は、現実社会での役職や立場から開放されます。社長も部長も新入社員もビジネスゲームでは同じ立場の参加者になります。さらに企画段階で、チームに偏りがないようにメンバー構成を組むことをおすすめします。例えば、営業の得意な参加者ばかりが集まる、資産管理が得意な参加者ばかりが集まるといった状態を避け、チームの人材や能力が均等になるようにしておきます。

このように、普段の業務とは異なる役職で、普段の業務とは異なるビジネスに臨むとどうなるでしょうか?効果的なチームビルディングを行うことができると、各自が自身の能力を最大限発揮できる役割やポジションを発見します。「広い視野でチームを捉え、自分はチームのために何をすべきなのか」を考えられるようになるでしょう。 もちろんチームビルディングに失敗して、大敗してしまうこともあるでしょう。改善点を分析する時間を各チームで取り、2回目を実践してみてください。普段の役職や立場を切り離して平等に議論することで、新たな強みや能力を発見できることがあります。

ビジネスゲームの注意点

このようにビジネスゲームならではの効果が期待できますが、注意点について触れておきます。それは「ゲーム中の盛り上がりで満足しない」ということです。その場の雰囲気は良かったものの、職場に戻ると元通りになってしまったというのは典型的な失敗例です。ゲーム内だけで終わらせないように、ゲーム後に必ずフィードバックを行う時間を取りましょう。講師からのフィードバックとともに、実際のビジネス現場に対応する問いかけを通して参加者自身に考えてもらい、実践計画を立てるようにしてください。

チームビルディング研修におすすめのビジネスゲーム3選

ここまでチームビルディング研修にビジネスゲームが適している理由を述べてきました。ここでは、具体的にイメージができるように、おすすめのビジネスゲームを3つご紹介します。

ヘリウムリング

1グループが円になり、人差し指でフラフープを持って全員が指を離さずに地面に着地させることができればゲーム達成です。地面まで下げていかなければならないのに、不思議なことにフラフープはヘリウムガスが入っているかのように上がっていくということが起こります。一人でも指が離れたら最初からやり直しというルールがあるため、下げられない背景には一人ひとりがどんなことを想っているのか、心の葛藤を取り除くことも重要になってきます。チームの思いが本当に一つになっているかどうか確かめることができる奥深いゲームとなっています。

NASAゲーム

宇宙船の故障で月に不時着するという状況から始まるゲームです。チームのメンバーたちは残された10個のアイテムを駆使して、300km離れた母船に戻らなくてはなりません。月面300kmの旅を生きて成功させるためには、10個のアイテムを持っていく重要度順にランクをつけ、その理由を発表します。最後にNASAの模範解答とチームの回答を照らし合わせて、模範解答に近いほど高得点となります。このゲームは協調性、論理的思考が求められるだけでなく、多数決ではなくしっかりと話し合うことで状況判断をして合意形成を取るプロセスを体験できるゲームです。

レゴシリアスプレイ

レゴブロックを使って作品を作り、自分の内面や考えていることを表現するゲームです。レゴ社とマサチューセッツ工科大学の共同研究にて開発されました。「真剣な遊び」と訳されるように、先入観のない遊びの環境が右脳を刺激し、意外性のある革新的なアイディアや潜在意識を引き出すことが明らかになっています。また、作られた作品はあくまでも作品であって自分の人格とは切り離された存在であるため、他のメンバーからのフィードバックや意見もスムーズに受け入れやすいと言われています。

まとめ

チームビルディングとは各メンバーのスキルや経験を最大限に発揮し、目標を達成できるチームを作り上げていくための取り組みを指しています。研修においてチームビルディングを行うためには、ビジネスゲームを取り入れることが適しています。今回の記事では様々なビジネスゲームの種類とその効果をご紹介しました。自身のチームや部署のチームビルディングはうまくいっているのか把握するのにも、ビジネスゲームは役立ちます。さらに詳しいルールやゲームの進め方については弊社までお問い合わせください。

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