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社員研修では「ブースターイベント」がポイントとなります。 通常、社員研修で新しいことを学んでも、日々の業務に追われると、後回しとなり、行動にはなかなか結び付きません。そこで、重要なのが「ブースターイベント」です。 では、その「ブースターイベント」とは果たして、どういったものなのでしょうか? ATD2018のセッションにおいて、ポートランド州立大学ビジネススクール教授のArt Kohn氏が語ったことから学習してきましょう。

研修の目的は行動を変えること

「社員研修(トレーニング)の目的は学習することでも、成果を出すことでもない。社員研修(トレーニング)の目的は行動を変えることである」

Art Kohn氏は、社員研修(トレーニング)がもたらす行動変容の重要性を語り始めました。

今日沢山学んだとして、あなたは明日どのくらい覚えていますか?

Art Kohn氏によれば、1985年ごろから行われている研究で、24時間以内に70%が忘れ去られてしまい、1週間たつと90%が忘れらてしまうともいわれているようです。 研修の目的が「行動変容」だとするならば、どのように忘れられずにしていけばいいのでしょうか? Art Kohn氏は「忘れるとは記憶の失敗」ではないといいます。

脳はそもそも得た情報の全てを記憶し続けることはできません。 いま泊まっているホテルの部屋番号を覚えておくことはできますが、以前泊まったホテルの部屋番号をすべて覚えていたら、脳の容量はすぐに一杯になってしまうでしょう。 過去のものを忘れることで、脳は新しい情報を入れるスペースをつくっています。つまり、脳のアルゴリズムとして、情報がたくさんある中で何を必要としていて、何を忘れてよいのかを判断しているのです。 だからこそ、Art Kohn氏は下記を強調するのです。

社員研修(トレーニング)中に何を学ぶのかよりも、社員研修(トレーニング)後に何をするのかが大事である

ブースターイベントとは?

人間の脳は日ごとに情報を忘れていってしまいます。情報を残してほしいものがあれば、トレーニングの後に、情報を思い出してもらうために何をするのがが大事です。

大事なことは忘却曲線で記憶の低下が起こっていくタイミングで、ブースターイベントを起こすことです。 ブースターイベントとは、学習内容を忘れないために設計されたイベントのことです。忘れないためにトレーニング後に学習者が学習内容を読み直すことが出来るようにするのです。 たとえば、研修内容についての「今日のクイズ」のようなものでも構いません。もう一度教え直す必要はなく、忘れないようにもう一度思い出すことが大事なのだそうです。

Art Kohn氏によると、社員研修(トレーニング)後の参加者を

1)ブースターイベントなし 2)5秒間のブースターイベント 3)30秒のブースターイベント 4)5分間のブースターイベント

の4つのグループに分けて実験をしましたが、どのくらいの時間のブースターイベントかは、あまり差異がありませんでした。 同時に、ブースターイベントは、クイズやゲーム、メールといった形式においても大きな差異はありませんでした。 それ以上に大事なことは、

思い出すためのブースターイベントがあるかどうか

であるということです。

なお、ブースターイベントの回数(頻度)については、確固たる答えは出ていません。「回数(頻度)は参加者を飽きさせない程度にする」ということが重要なのかもしれません。

まとめ

社員研修は、行動を変化させないと意味がありません。行動が変化して初めて、社員研修に参加した時間が有効的であったといえます。 しかし、人間というものは記憶が日々薄れていく動物です。そこで重要になってくるのが、

ブースターイベント」=忘れないように、もう一度思い出すこと

です。

Art Kohn氏は、この「ブースターイベント」に対し、「2+2+2」という手法を推奨しています。これは2日間後、2週間後、2カ月間後にブースターイベントを行うことです。 2日間後に何を学んだかを復習し、2週間後にみんなの実践内容をシェア、2か月後に難しいケースをみんなで考えることもあるそうです。

社員研修において、重要なことは

社員研修(トレーニング)の後に何をするのか?

です。 せっかく時間とお金をかけて行った社員研修です。一度、ブースターイベントをデザインしてみてはいかがでしょうか?

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