This website requires JavaScript.
公開日:
更新日:

会社の人材確保の方法として、新卒採用を実施すべきか判断を迫られている人もいるでしょう。採用計画は企業の人員状況や戦略次第ですが、日々頭を悩ませている採用担当者の方は多いです。新卒採用には中途採用と違った、メリット・デメリットがあるためよく検討しなければいけません。 そこで、この記事では新卒採用と中途採用の違いについて詳しく解説していきます。新卒採用の実施について考えている方は、ぜひこの記事を役立ててください。

そもそも新卒採用とは

「新卒採用」とは学校を卒業したばかりの人を採用する方法です。年齢制限はありませんが、一般的には大学を卒業したタイミングで入社する人を採用することを新卒採用といいます。

新卒採用の大まかな流れは以下の通りです。

  1. 学生が就職活動する
  2. 企業が内定を出す(学生は在学中)
  3. 学生が卒業・企業へ入社

新卒採用の始まりは、終身雇用が当たり前だった高度経済成長期にまで遡ります。当時、会社は長期にわたって人材を育てられるため、スキルがなくても若い人材を採用するのが一般的でした。

中途採用との違い

中途採用は会社に足りない人材を確保するのに適した採用方法です。新卒採用との違いを一覧表にまとめたので、確認してみましょう。

新卒採用中途採用
対象者就業未経験者就業経験者
募集職種包括的限定的
採用の基準ポテンシャル採用スキル採用
採用時期
  • 広報活動:3月1日以降
  • 選考活動:6月1日以降
  • 正式な内定日:卒業・修了年度の10月1日以降
不定期(通年)
給与一律同額(同期入社)スキル次第

中途採用では、基本的に会社がそのときに必要な職種だけを募集します。そのため、必然的に社会人として働いたことがある人を対象に、採用活動を進めていく仕組みになっています。

新卒採用ならではのメリットとは

多くの会社が新卒採用を行うのは、大きなメリットがあるからです。ここでは新卒採用ならではのメリットを解説していきます。

一度にまとまった人数を採用・研修できる

新卒採用は、「3月卒業・4月入社」を前提として毎年同じ時期に実施できます。そのため採用計画はもちろん、入社後に行う研修のスケジュール調整や講師の確保など新入社員の育成にかかわる計画も立てやすいのが魅力です。さらに人材を一括で確保・同時期に入社となるため、1度にまとめて研修を実施できます。したがって、新卒採用は効率よく人材を育てるという点で優秀な採用システムと言えるでしょう。

企業ならではの文化を伝えやすい

新卒採用で入社する人は、新人向けの研修を受けたり、先輩に教わったりしながら社会人としてのマナーを身につけていきます。そのため、自社の文化にもなじみやすいのが特徴です。実際に、中途採用者よりも新卒採用者の方が定着率は良いというアンケート結果もあります。(参考:「中途入社者の定着」実態調査|人事のミカタ

採用にかかる費用を抑えられる

新卒採用は毎年同じ時期にまとめて実施できるため、何度も広告を打たなくて済みます。中途採用は募集時にその都度広告を出す必要があるので、新卒採用に比べると費用がかさみやすいです。また、新卒採用はあらかじめ採用時期が分かっているため、適切な人材配置によってコストを抑えながら効率の良い人材確保ができます。

社内に刺激を与えられる

新卒の社員が入社してくることで、今いる社員は「先輩」という立場になります。社内の人間関係が変化するので、既存の社員は良い刺激を感じられるでしょう。社員同士のコミュニケーションが増えるなど社内が活性化することで、連携が強化され生産性が高まることも期待できます。

会社の人材として土台を醸成できる

新卒採用では高いポテンシャルを秘めた若者を採用できます。自社への熱意をもって入社してくるため、将来会社を支える人材として育成してくことも可能です。若いうちから様々な業務をこなすことで会社のことを幅広く理解していき、ゆくゆくは幹部候補にもなる可能性が高くなります。

人員構造の最適化が可能

人員構造は、会社の長期存続にかかわってくる重要な要素です。例えば多くの会社が実施する「定年制度」では、退職して減る人数に合わせて人材を確保する必要があります。そこで、毎年(もしくは定期的に)新卒を採用することで、会社の年齢層を均等に整えスムーズな世代交代が可能です。人員構造の最適化を考えている会社にも、新卒採用はおすすめの方法と言えるでしょう。

新卒採用が企業のブランディングにつながることもある

「新卒採用に手間をかけている=質が良いサービスを提供する会社」というイメージの向上が期待できます。最近の新卒採用は売り手市場であるため、企業側は学生を引き留めるためさまざまな工夫をしています。例えば「社長確約選考」や「脱出ゲーム型説明会」などで、他社との差別化をはかる方法もめずらしくありません。ユニークな新卒採用の実施によって、企業ブランディングが一新する可能性もあるでしょう。

新卒採用におけるデメリットとは

ここでは、新卒採用において起こりうるデメリットを解説していきます。

育成に時間・コストがかかる

新卒採用社は即戦力となる中途採用者と異なり、戦力になるまで育成していく必要があるので時間とコストがかかります。また、教育係となる先輩社員は、ある程度の期間は新卒採用者の教育から手が離せません。規定時間内に通常業務が終わらなければ、残業などで対処する必要があるため会社としては普段よりも多く人件費が発生します。

学生気分が抜けない場合がある

新卒採用者は学校卒業後すぐ入社してくるので、学生の延長のようになってしまうことがあります。社会人の考え方にうまく切り替えができない人は、早い段階で退職することが多いです。新卒採用者の離職を防ぐためには、生活環境が大きく変わる新卒採用者をしっかりサポートしなければいけません。できるだけ早く環境に慣れてもらうために、適切なフォローを実施しましょう。

まとまった人数が一気に入社する

一括入社はメリットでもありますが、デメリットでもあります。なぜなら、会社はそれだけの人数を受け入れる態勢を整える必要があるからです。例えば、育成担当者の用意や受け入れ先の部署の手配などは、最低限必要でしょう。採用後に入社するまでの間が少しあるので、余裕を持った準備が大切です。

入社するまでの時間が長い

新卒採用は中途採用と比較すると、選考プロセス自体が長めです。社会人として働いたことがない学生は、選考途中に考えが変わる可能性があります。企業としても、複数回面談を実施することで入社してもらう学生を見極めなければいけません。また、選考が終わっても、学生が卒業・入社するまでにはかなり時間が空く点も新卒採用ならではのデメリットです。

即戦力としては期待できない

新卒採用者は実務経験のない若者なので、長期的に教育し会社に貢献する人材へと成長していきます。社会人としてのマナーもスキルも一から覚えていくのが基本です。したがって、即戦力は新卒採用者には求められません。会社の即戦力となる人材を確保したい場合は、中途採用の方が良いでしょう。

採用状況が景気に影響されやすい

毎年一定数の新人を確保するのに向いている新卒採用ですが、採用状況が景気に左右されやすいというデメリットがあります。景気が悪くなると、一般的に安定を求める学生が増える仕組みです。そのため、知名度の高い大手企業の人気が高くなりやすい傾向にあります。中小企業など、それほど会社の規模が大きくない場合は景気悪化時の新卒採用が難航するかもしれません。

中途採用ならではのメリットとは

ここからは、新卒採用とは違った中途採用ならではのメリットを解説していきます。

即戦力となる人材を採用できる

中途採用者はすでに他の会社で経験を積み、何らかのスキルを持っている人材が多くいます。採用条件を設定すれば、それに合った人材が応募してくるので会社にとって即戦力となるでしょう。新卒採用だと若者を長期的に教育しなければいけませんが、中途採用ならこうした手間が少なく済み、会社としての利益獲得に貢献してくれるかもしれません。

教育に時間・コストがかからない

中途採用では欲しい人材を「社会人〇〇年目以上」「経験者歓迎」のように条件を指定して募集できます。そのため、すでに十分なスキル・ノウハウを持っている人を採用可能です。入社時に行う研修でも新たに覚えてもらうことが少ないので、新卒採用者に比べて教育にコストがかかりません。

入社までにかかる時間が早く、タイミングを調整しやすい

中途採用を実施する準備をはじめてから選考までにかかる期間は数週間が目安です。入社のタイミングは会社・求職者の間で都合のいい時期を決められるため、急な欠員や人員補充にも対応できます。新卒採用のように学生の卒業を待たなくてよいところはメリットと言えるでしょう。

新しいノウハウを取り込める

他社で働いた経験のある求職者は自社にないノウハウを持っている可能性があります。特に同業からの転職であれば、これまで培った経験を活かしてくれることでしょう。異業種から採用した場合でも、同業者では思いもよらないような新しい発見・発想につながるケースも珍しくありません。

中途採用におけるデメリットとは

ここでは、中途採用を実施することで生じるデメリットを解説していきます。

採用コストがかかる

中途採用は欠員補充などの目的で突発的に複数回行うことが多いため、計画的に実施する新卒採用に比べてコストがかかります。また、ヘッドハンティングをかけて優秀な人材を引き抜く場合は高額な報酬を提示される可能性も否定できません。

企業文化が定着しにくい

中途採用者はすでに他の会社で働いた経験があるので、自社に入社する以前までに培ってきた他社の文化が根付いている可能性があります。そのため若くて社会人経験のない新卒採用者と比べると企業文化が定着しにくく、会社に慣れづらいです。場合によっては早期の退職へつながってしまうので注意しなければいけません。

すぐに転職される可能性がある

転職を繰り返しているような経歴を持つ人は、採用してもすぐに次の会社を求めて出て行ってしまう可能性があります。わずかな期間しか働いてくれないのであればどんなに優秀な人を雇っても時間やコストが無駄になるでしょう。また、そのような人材は仕事態度も良くないことが多いため、他の社員へ悪影響を与えることがあります。社員の退職によって、社内の雰囲気が悪くなるケースも珍しくありません。

会社の年齢層が高くなりやすい

中途採用では能力の高い人を採用したくなりますが、あまりにも経験やキャリアを重視すると入社する人材の年齢層が高くなる傾向にあります。若者が少ない中途採用を繰り返すことで、会社の平均年齢がどんどん高くなっていくのです。会社として若返りを目指すのであれば、新卒採用にも目を向けるべきでしょう。

新卒者と比べると給料が高くなる

新卒採用者は平均給与を支給することが多いですが、中途採用者の給与は人材のスキルによって決まります。特に昨今は人材不足の傾向なので、貴重なスキルや優れた能力を持っている人ほど給料が高額になるでしょう。

新卒採用・中途採用に適した企業の特徴を解説

ここでは新卒採用・中途採用に適した企業の特徴を解説していきます。自社がどちらに向いているのかをチェックしてみてください。

新卒採用がおすすめの企業

  • 企業文化の浸透を促進したい企業
  • 企業を支える人材を育成したい企業
  • 幹部候補が欲しい企業
  • 組織を活性化させたい企業
  • 広範囲に採用活動をしたい企業

まず前提として新卒採用は新入社員を教育していくことになるので、そのコストや人員をさける余裕を持つ企業に向いています。また、新卒採用は1回でまとまった人数を採用できるので、事業拡大などに伴い多くの人員を確保したいという場合にもぴったりです。

他社での勤務経験がある中途採用者は育成よりも即戦力向きなので、企業文化浸透の促進や将来の幹部候補には新卒採用者がおすすめと言えます。

中途採用がおすすめの企業

  • 大量の人材育成が難しい企業
  • 競争力を強化したい企業
  • 機動的な対応を急ぐ企業
  • すぐにでも解決したい課題がある企業

現在解決しなければならない課題がある企業は、中途採用が向いているでしょう。例えば新規事業の立ち上げなどですぐにでも働いてくれる人材が欲しい場合などが当てはまります。さらに知見のある人材や能力の高い人材を集めて競争力を高めたい場合にもおすすめです。また、知名度などの問題で新卒採用が難しかったり、大量の人材を育成する余裕がなかったりする場合も中途採用が効果的でしょう。

まとめ

今回は新卒採用のメリットとデメリット・中途採用との違いを解説していきました。即戦力となる人材を採用できる中途採用に比べ、新卒採用は高いポテンシャルを秘めた若い人材を採用できます。まとまった人材を1度に確保できることや自社の文化を浸透させやすいというメリットがある新卒採用ですが、その分コストや時間もかかります。中途採用のメリット・デメリットも把握したうえで自社に合った採用方法を選ぶことが重要です。

アチーブメントHRソリューションズ
について詳しく知る

資料DL
お気軽にご相談ください
体験セミナー
人事担当者・経営者向けのセミナーを開催中!