マネージャーの仕事とは?マネージャーが果たすべき3つの役割

マネージャーの仕事とはなんでしょうか?部下を評価することでしょうか?それとも組織の体制を築いていくことでしょうか?実はマネージャーとは会社の規模や業界によってその仕事内容や役割、名称は異なるために一概に「マネージャーの仕事とは〇〇である」という定義することは難しいです。

マネージャーは、現場の指揮をとり、部下を直接指導していくマネージャーと、そのマネージャー達をマネジメントするシニアマネージャーとに大別されます。これから組織作りを進めていく企業ではにとっては、経営層の方たちがシニアマネージャーの役割を担います。そして、増加する社員をマネジメントするために新たに設けられるポジションがマネージャーです。

マネージャーを外部から採用する事もありますが、優秀な社員をそのままマネージャーに就けることも多いです。ただ、マネージャーはプレイヤーとは仕事内容が大きく異なるために、その違いに最初戸惑うことがよくあります。

そこで今回は、新たにマネージャーのポジションを採用し始めた企業様向けに、マネージャーの基本要綱をご紹介させていただきます。この記事ではその導入書としてまずマネージャーの仕事内容をおさらいしていきます。別記事ではマネージャーに必要な能力マネージャーの育成方法についてもご紹介させていただきます。

マネージャーの仕事① 方針を明確にする

マネージャーの仕事として一番初めに行うことはチームの方針を明らかにすることです。なぜならチームが一丸となってプロジェクトを成功させるにはチームメンバー全員に自分たちの立ち位置を自覚してもらい、同じ方向にむけて前に進めていくことが重要になってくるからです。

Google がHRに関する知見や情報をまとめたサイト、「Re:work」によると、方針を決めるとは具体的に、チームの存在目的、チームの持つ価値観、チームが成し遂げる具体的目標と、各チームメンバーがそれぞれ達成する具体的な目標、それらに向けた具体的で短期的なゴールを決めていくことです。それぞれの要素について簡単にご紹介します。

存在目的を明らかにする

一体どうして皆様のチームが存在しているのでしょうか?どのような商品・サービスを皆様は提供して、なぜ皆様のチームが皆様の商品やサービスを提供することが大切なのでしょうか?もし、皆様のチームが存在しなかったらどのような事態になりますでしょうか? 皆様のチームの存在理由をチームメンバーがしっかりと理解すると、仕事や生き方への満足感が高まり、チーム内の絆も強くなり、対立が少なくなると言われています。

価値観を定める

端的にいうと存在目的を実現していく上で、チームとして何を大切にしているかを示すものです。まずはチームメンバーがそれぞれ何を大切にしているかを共有します。共有された価値観の中から、全員が共感するものがチームとしての価値観となります。

目標を設定する

皆様のチームの存在理由とチームとしての共有された価値観が決まると、おのずと何を成し遂げるのかその目標が見えてくるはずです。この時のポイントはその目標が理想的かつはっきり成功の絵が思い浮かぶもの、普遍的でビジネスモデルの変更などやり方の部分の変更によって影響を受けないもの、2分以内で伝わるような簡潔で伝わるものといった基準を満たしているものがよいとされています。

また、マネージャーの仕事はチームとしての目標を達成することももちろんですが、各チームメンバーの育成も大事な役割となってきます。そのため、チームの目標だけでなく個人個人がどのようなキャリアパスを描いており、その実現に向けてどのような能力を身に付け、どのような成果を出していきたいのかを、個人の目標として一緒に決めていく必要があります。

短期的なゴールを設定する

目標が決まるとそれを成し遂げるためのやり方を考えます。戦略は長期的なもので、そのプロセスを短期的なゴールに細分化して落とし込んできます。

マネージャーの仕事② 管理する

方針が決まったら次にするべきマネージャーの仕事は実際にプロジェクトを回しつつ、部下の育成をすることです。管理する対象として、プロジェクトと部下の2つに分けて、その仕事をご紹介します。

プロジェクトを管理する

チームの方針が決まったら、まず現在するべきタスクを部下に振り分けます。部下の興味や特徴を踏まえた上で、彼らの強みに合うように仕事を振り分けることが重要です。限られた資源をいかに効率良く配分するかがプロジェクトを勧めていく上で必要となってきます。またマネージャーは随時プロジェクトの方向性に関して意思決定を下していく必要があります。進捗状況が予定より遅れていたり、外的な要因により急遽予定を変更しなければいけなくなるというのはごく当たり前にあることで、そういった状況でも柔軟にチームが目指す方向を決め、チームを引っ張っていく必要があります。

部下を管理する

プロジェクトを進める一方で部下を育成するのもマネージャーの仕事です。定期的にマネージャーがメンバーと1on1ミーティングを行うことが最近の流行りです。1,2週間に1度、30分~60分ほどの時間を取ることができると理想的です。ミーティングはコーチングスタイルを用いて行われます。コーチングとは問いを中心とした対話を通じて、相手がアイディアや選択肢を自分で考えだし、自発的に行動するように促す手法です。

このように主体的な行動を促すことで、部下は行っている仕事を自分ごととして捉え、モチベーション高く仕事にコミットしてくれます。ミーティングの中身としては部下が目指してい る目標と現状を比較し、上手くいっていること、上手くいっていないことを聞きます。

そのうえで上手くいっていない場合は原因が何か、どうすればうまくいくようになるのか等を聞き出すことが求められます(詳しくは別記事、新入社員をOJTで育てる~成功の鍵「1on1」とは?~をご覧ください)。そのためには、まず相手の話を傾聴し、相手の考えを引き出すような質問をし、相手の答えに対して適切なフィードバックをする能力が必要になります。この能力に関してはまた後日で詳しくお伝えさせていただきます。

マネージャーの仕事③ 評価する

マネージャーの仕事として忘れてはいけないのが部下を評価することです。マネージャーの評価が部下の報酬や今後のキャリアに直接かかわるので責任の重い仕事です。評価の仕方に関しては当然会社によって異なりますが基本的な評価基準としては、成果と能力と情意の3つが挙げられることが多いです。

成果を評価する

目的を設定した際に明確にしたチームと個人の目標に対し、どれだけ成果を出したかによって評価されます。目標への到達度とも言い換えることができます。成果を評価する際には結果だけに注目をするため、外的な影響を考慮に入れません。

能力を評価する

成果を評価する際には外的な環境を考慮に入れませんでした。ただ、実際には景気の良し悪しといった、本人ではどうすることもできないの影響により、当初の目標を達成できなかったり、またその逆に本人の努力なしに目標を達成してしまうことも起こりえます。そういった外的な要因を除くために、職能要件をどれだけ満たしているかという観点からも評価をします。

職能要件とは、成果を生み出すために社員に身に付けておくべき能力で、会社や会社内のポジションなどによっても異なります。専門知識や専門技術といったもの専門性の高いものから理解力や決断力、実行力や判断力などの普遍的な能力まで幅広く評価対象になります。

情意を評価する

成果を生み出すためのもう一つの重要な要素が情意と言われるものです。情意とは仕事に対する意欲や姿勢を表します。具体的には協調性や積極性、責任性などが当たります。このような仕事に対する基本姿勢を行動指針として掲げている会社では、その指針にどれだけ添えたかというのが評価をする際のポイントとなります。

これらの基準は事前に部下に伝えられている必要があります。さらに、1on1ミーティングを行う時にもこれらの基準と比べて部下のパフォーマンスがどうであるかを定期的に確認しておくと効果的です。そうすると、評価時に部下の自己認識と実際の評価が大きく離れることもなく、部下の不満もたまりにくくなります。

まとめ

本記事では、マネージャーの仕事について確認してきました。特に拡大期のベンチャー企業では、優秀な社員をそのままマネージャーに昇格させることが多いです。しかし、冒頭でも説明した通り、プレイヤーの仕事内容とマネージャーの仕事内容は大きく違うため、マネージャーになりたての社員はパフォーマンスを発揮できないことも少なくありません。新たにマネージャーに昇格した方に、すぐに3つの役割が果たしてもらえるように、計画的に育成・登用を進めていくことが重要となるのではないでしょうか。

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アチーブメントHRソリューションズのマネジメント研修は、マネージャーが組織の「目標達成」と「部下育成」を両立できるようになることを目的としています。研修では、具体的なマネジメントスキルの体得と、部下の特徴に合わせたコミュニケーションスキルの習得を通して、管理職者のマネジメント力を向上させていきます。

マネジメントの書籍紹介


著者はインテルでCEOを務めていた、故アンドリュー・S・グローブ氏です。マネージャーが果たすべき役割や姿勢、影響力などについて記述されています。30年以上も前に書かれたものでありながら、現在でも多くの読者に共感を呼んでおり、「マネジメントの教科書」「マネージャーを目指すならば必読の書」という声も上がっています。グローブ氏のマネジメント経験を追体験しながら、マネジメントの原理原則を学べる一冊です。

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