ストレスマネジメントとは?その種類や原因、実践方法を紹介します

ストレスマネジメントとは、ストレスに対処し、自分のストレス状態をコントロールするマネジメントスキルのことです。

日常的に何かと悩まされることの多いストレス。近年、ストレスに対してしっかり対処しようという機運が高まり、ストレスマネジメントが注目を集めています。そこで今回は、そんなストレスマネジメントの基本や重要視されている背景、種類、実践方法についてご紹介していきます。

ストレスマネジメントとは

ストレスマネジメントとは、様々な要因によって日常生活や仕事に支障をきたしうるストレスに対処し、自分のストレス状態を適度にコントロールすることを指します。ストレスマネジメントをする上で重要なのは、「ストレスを適度に保つ」という点です。ストレスは様々な要因によって生じるため、ストレスの完全な排除を目指すことは現実的ではありません。また、適度なストレスは仕事に対する原動力や成長への負荷にもなり、生活にとって良い側面も持ち合わせています。したがって、ストレスマネジメントでは「ストレスをなくす」ことではなく、「ストレスを適度に保つ」ことが重要とされています。

ストレスマネジメントが重要視されている背景

では、近年ストレスマネジメントが重要視されているのはなぜでしょうか。

その背景にあるのが、「精神疾患による休職者と離職者の増加」です。近年、精神障害を発症する人が世界的に増加しています。精神障害は、場合によっては自殺などに至る危険な病気であり、世界中で対策が急がれています。そして、そんな精神障害の原因の多くがストレスにあると言われています。社員が精神障害を発症した場合、その社員が休職や離職をする可能性が高く、企業にとっても多くのデメリットをもたらします。そのため、経営の観点から見ても、社員のストレスマネジメントを行うことは重要な課題となってきているのです。

ストレスマネジメントの種類

そんなストレスマネジメントには、主に4つの種類があります。

ストレスマネジメントの種類は、下記の通りです。

・セルフケア

・ラインによるケア

・事業場内産業保健スタッフによるケア

・事業場外資源によるケア

では、それぞれについて解説していきます。

セルフケア

セルフケアとは、社員自身が自分のストレスをマネジメントしていく方法です。会社は、社員がセルフケアを行えるようにストレスに関する指導を行っていく必要があります。指導内容としては、自分のストレスに気づく方法やストレスに対処する方法など、ストレスに関する基礎知識の学習が一般的です。

ラインによるケア

ラインによるケアとは、上司などの管理監督者によって部下社員のストレスをマネジメントしていく方法です。客観的な観察や普段の会話を通して、職場環境の改善やストレスのケアを行います。また、休職者の職場復帰支援もラインによるケアに含まれます。ラインのケアは、上司だけでなく周囲の社員も協力して行っていくことが大切です。

事業場内産業保健スタッフなどによるケア

事業場内産業保健スタッフとは、産業医や衛生責任者のことです。主な役割としては、セルフケアやラインによるケアが職場でしっかりと実施されるように支援をすることです。具体的な活動としては、メンタルヘルスケアの実施に対する企画立案、社員個人の健康情報の取り扱い、事業場外資源とのネットワーク形成やその窓口の作成、などがあげられます。

事業場外資源によるケア

事業場外資源とは、事業所の外部にいる専門家や機関のことを指します。セルフケアやラインによるケア、事業場内スタッフによるケアだけでは対応が難しくなった場合に利用します。事業場外資源には、具体的には、地域産業保健センター、労災病院などが該当します。

参考:厚生労働省「職場における心の健康づくり」

ストレスの原因

では、そもそもストレスとはどんなものでしょうか。

ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる、精神的な圧力や負担のことです。そして、ストレスの原因には主に4つの要因があります。

・環境的要因

・身体的要因

・心理的要因

・社会的要因

では、それぞれについて解説していきます。

環境的要因

環境的要因とは、気候や騒音などによる刺激のことです。例えば雨の日が続くと低気圧が原因でストレスを抱えることになり、あるいは家の隣で工事が続いているとその騒音がストレスの原因となります。気づきにくいストレスでもあり、また、外部要因のため軽減が難しいストレスでもあります。

身体的要因

身体的要因とは、持病やケガなどによる刺激のことです。例えば、慢性的なストレスの原因となる身体的要因に睡眠不足があります。睡眠不足が続くと、満たされない気持ちからストレスが溜まります。不眠症など症状の重い場合には、さらに大きなストレスを抱えてしまう可能性もあります。

心理的要因

心理的要因とは、不安や恐れ、緊張などを原因とする刺激のことです。仕事に対する不安やプライベートで悩みを抱えている場合、それがストレスの原因になります。また、社員本人の性格も関係してきます。完璧主義な人やせっかちな人は、ストレスを抱えやすい傾向にあります。また、自分の感情をストレートに表現できない人も、ストレスが溜まりやすいと言われています。

社会的要因

社会的要因とは、主に人間関係から起因する刺激のことです。例えば、職場における仕事の異常な多さや仕事における責任の重さなど、仕事の量と質がストレスに影響を及ぼします。また、仕事が少なすぎる場合や仕事における権限が小さすぎる場合も、ストレスの原因となることがあります。

また、同僚や上司との不仲など、人間関係は大きなストレスの原因になります。例えば頻繁に飲み会に誘われるのが嫌だけど断れない、嫌われていて仕事の引継ぎをちゃんとしてくれないといったことが挙げられます。人間関係は、休職や退職の理由として挙げられる傾向が強く、日本人が抱えるストレスの多くが社会的要因を原因とすると言われています。

社員に対するストレスマネジメントの実践方法

では、具体的にはどのようにマネジメントをすればよいでしょうか?

ストレスマネジメントの実践方法は以下の通りです。

・仕事量のマネジメントを強化する

・部署異動や配置転換をおこなう

・ストレスマネジメントの教育を行う

・相談の場を作る

では、それぞれについて解説していきます。

マネージャーのマネジメントスキルを強化する

社員が取り組むことのできる仕事の量や質は、その社員の実力や適性などによって一人一人異なります。またプライベートの状況や体調など、タイミングによっても変化してきます。したがって、社員それぞれの特徴や状況に合わせて、無理のない仕事配分を行うことが重要です。社員に適切な業務を与えていくためには、それを管理するマネージャーの実力が大きく影響を与えます。ですから、社員の仕事量を上手く管理するためには、マネージャーのマネジメントスキルを強化することをオススメします。

マネジメント研修ならアチーブメントへ

アチーブメントHRソリューションズのマネジメント研修は、マネージャーが組織の「目標達成」と「部下育成」を両立できるようになることを目的としています。研修では、具体的なマネジメントスキルの体得と、部下の特徴に合わせたコミュニケーションスキルの習得を通して、管理職者のマネジメント力を向上させていきます。

部署異動や配置転換をおこなう

上司や同僚との人間関係が上手くいっていない社員は、日常的に大きなストレスを抱えています。そのような社員に対しては、部署異動や配置転換を提案するのも一つの手段です。ただし、部署異動や配置転換によって社員が描くキャリアが遠のいてしまったり、やりたい仕事ができなくなってしまうと、さらなるストレスを引き起こす可能性があります。ですので、部署移動や配置転換の際には、本人の意向と会社としての考えをしっかりとすり合わせた上で行うことが重要です。

ストレスマネジメントの教育を行う

社員に対してストレスマネジメントの教育を行うことも重要です。そもそもストレスとは何なのか、自分のストレスに気づく方法、自分のストレスに対処する方法について教育すると良いでしょう。まず、ストレスの原因には環境的要因、身体的要因、心理的要因、社会的要因の4種類があることを伝え、いま自分が抱えているストレスはどれに該当するのか、紙に書き出してもらいます。そしてその中で、自分で改善できるものにチェックを付けてもらい、それを改善していくように指導します。もし、自社に研修ノウハウがなければ、外部研修に頼るのも一つの手段です。

パワハラ防止研修ならアチーブメントへ

アチーブメントHRソリューションズのパワーハラスメント防止研修では、「どんなマネジメントが正解か」「どんなコミュニケーションが適切か」という疑問に答え、部下の成長を加速させるマネジメント方法の学習によって効果的にパワハラを防止します。NHK・東京MX・読売新聞・毎日新聞にも取り上げられた大好評の研修です。

相談の場や機会をつくる

最後が、社員が自由に相談できる場づくりです。不安や問題を抱えた際に相談先があれば、社員がストレスを解消するための支援をすることができます。具体的には、上司がその役割を担っている企業や、相談窓口を設置している企業も多く存在します。

また、メンター制度の導入を検討するのも一つの手段です。これは、社員に上司とは別の先輩のような位置づけの人間(=メンター)を一人配置し、キャリア形成の支援をしたり、プライベートでの相談相手になってもらうという制度です。社内に何でも相談できる人物を配置することによって社員の心理的安全性は高まり、ストレスも軽減されていきます。社員本人だけにストレスマネジメントを任せるのではなく、部署単位、会社単位でお互いに協力し合いながら、全員でストレスマネジメントを行っていく意識が必要です。

まとめ

ストレスマネジメントは人材不足が続く日本において、今後ますまず重要視されていく施策です。まずはストレスの4つの要因である「環境的要因」「身体的要因」「心理的要因」「社会的要因」について押さえた上で、それぞれの社員に合わせたストレスマネジメントを実施していきましょう。社員自身にセルフケアを行ってもらうだけでなく、部署・部門単位によるラインのケアや、場合によっては専門家の知見も参考に、会社全体でストレスマネジメントに取り組んでいくことが重要です。アチーブメントHRソリューションズでは、部下がセルフマネジメントを行うための研修を実施しています。ご興味のある方はぜひ一度、ご検討ください。

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アチーブメントHRソリューションズ株式会社

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