BUILDS(ビルズ)とは?教育テクノロジーを評価するフレームワーク

BUILDS(ビルズ)とは、自社に導入する教育テクノロジーを評価するためのフレームワークです。

eラーニングやチャットボットといった、新しい教育テクノロジーが次々と台頭する現代。新しく教育テクノロジーを自社に導入する企業は増えています。ですが、導入を検討している教育テクノロジーの良し悪しは、どういった点で判断したらよいでしょうか?そんな教育テクノロジーを評価する基準について、FloatのマネージングパートナーであるChat Udell氏がATD2019で語った、新しく導入する教育テクノロジーを評価するためのフレームワーク「BUILDS(ビルズ)」を紹介します。

BUILDS(ビルズ)とは

BUILDS(ビルズ)とは、教育テクノロジーを評価するためのフレームワークです。評価項目は全部で6つあり、「BUILDS」という名前は評価項目の頭文字を取って付けられています。6つの評価項目は、それぞれがテクノロジーの有効性を検討するために重要な要因です。BUILDSを活用することで、教育テクノロジーを判断するための重要な観点を広くカバーすることができます。

■ Business             :事業にもたらす価値

■ User Experience :ユーザーにとっての利便性

■ Impact                :社会と組織に与える影響

■ Learning models:基づいている学習モデル

■ Dependencies    :導入を実現するための技術要素

■ Signals               :効果が出たことを告げる合図・計測の対象

では、この6つの要素について詳しく解説していきます。

Business

Businessでは、そのテクノロジーが事業にもたらす価値について考えます。具体的な問いとしては、下記のような例が挙げられます。

「そのテクノロジーはあなたのビジネスニーズに沿っていますか?」

「そのテクノロジーにはどんな価値がありますか?」

「導入するテクノロジーはビジネスにどのような価値をもたらしますか?」

「費用対効果は適切ですか?」

User Experience

User Experienceでは、そのテクノロジーを実際に使う人のことを考えます。具体的な問いとしては、下記のような例が挙げられます。

「そのテクノロジーは、時代に合った技術やインターフェースを持っていますか?」

「機能は豊富ですか?」

「ユーザーにとって利便性がありますか?」

「誰でも操作ができるくらい分かりやすいものですか?」

Impact

Impactでは、そのテクノロジーが社会や組織にもたらす影響について考えます。具体的な問いとしては、下記のような例が挙げられます。

「そのテクノロジーは、社会・組織にどのような影響を与えますか?」

「そのテクノロジーの導入は、社会・組織に対してどのような意味を持ちますか?」

「そのテクノロジーの導入は、政治的・社会的・環境的にどのような意味を持ちますか?」

Learning models

Learning modelsでは、そのテクノロジーがどのような学習モデルに基づいているかを考えます。具体的な問いとしては、下記のような例が挙げられます。

「そのテクノロジーは、どのような学習モデルに基づいていますか?」

「その学習モデルには、どのようなデータや実証がありますか?」

「そのテクノロジーは、学習モデルにきちんと基づいていますか?」

Dependencies

Dependenciesでは、そのテクノロジーが導入可能なものかどうかについて考えます。具体的な問いとしては、下記のような例が挙げられます。

「そのテクノロジーの導入を成功させるためには何が必要ですか?」

「そのテクノロジーは、現在使っているテクノロジーにどんな影響を及ぼしますか?」

「そのテクノロジーは、現在使っているテクノロジーと連携可能ですか?」

Signals

Signalsでは、テクノロジーの効果を測定するための指標や、効果が出たと判断する合図について考えます。具体的な問いとしては、下記のような例が挙げられます。

「新しいテクノロジーの効果を測定するためには、何を指標とすればよいですか?」

「新しいテクノロジーの導入によって、どのような変化を期待しますか?」

「長期的に考えて、事業にどのような影響を与えますか?」

まとめ

人生100年時代やリカレント教育といった言葉に見られるように、これからの時代には、すべての人が人生を通して学び続けることが求められています。ですが、学ぶことへの興味やモチベーション、学習スピードは人によって異なるため、「すべての人が学習に向かっている」という状態はなかなか実現しません。学習に向かえない人がいることは、1970年代に学習の大衆化が始まって以来、最大の問題であり、かれこれ50年間解決していない大問題ともいえます。

教育テクノロジーは、誰もが学びやすい環境を作るための取り組みであり、自社の育成力を強化するための素晴らしい取り組みです。ですが、そのテクノロジーを判断する基準が、新しさ・カッコよさ・評判といったものであっては、せっかく導入したテクノロジーが機能しない可能性があります。これから、テクノロジーによって育成力の向上を図ろうとしているすべての人事の皆様に、この「BUILDS」の情報がお役に立てば幸いです。

>運営企業

運営企業

アチーブメントHRソリューションズ株式会社

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