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いま、VRで何が起こっているのか(ATD2018)

この記事のまとめ

  • VR(バーチャルリアリティ)は、360度の静止画を見る2Dと、視点移動に合わせて世界が変化する3Dモデリングに大別され、触る動作まで可能なレベル4へと急速な技術進歩を遂げている。
  • VRが研修にもたらす大きな可能性は、**現実では取り返しのつかない「失敗から安全に学び」経験値と能力値を高められる点と、天災体験などに利用することで単純な視聴以上の深い「共感」**を創り出せる点である。
  • VRビジネスにおける需要と供給の統計では、教育分野とヘルスケア分野が他の分野と比べて需要超過の状態にあると示されており、Kelly氏はHR業界がVRを積極的に活用し教育を届ける必要性を訴えている。

目次

ATD2018でトレーニング&ディベロップメントコンサルタントであり、Eラーニングの第一人者でいらっしゃるDavid Kelly氏が語った「いま、VRで何が起こっているのか」というセッションについて、レポートします。VRがHR業界やこれからの研修にもたらす新たな可能性が満載の内容です。

様々な技術進歩が進むVRの種類

冒頭、Kelly氏から投げかけれたのは、「そもそもVRとは何か?」という質問でした。

そもそも、VRとはVirtual Realityの頭文字をとったものですが、一言で定義化できるものではなく、急激に進歩をしているというようです。そも進歩の速さはKelly氏も夢中になるほどで、最新のStandaloneタイプのVRが自宅に届いた時に、夢中になりすぎて妻に怒られたという笑い話を交えながら、そもそもVRにはどのような種類があるのか、について紹介されました。

2Dと3DのVR

2D Photosphere

360度、見回すことができるVR。しかしユーザーが歩いても、見ている物体が近づくわけではない。 あくまでも360度の絵を見ることができる、という種類のVRです。

3D Modeling

ユーザーが装着した視点からの360度の世界だけでなく、ユーザーの視点の移動の移動に合わせて見えるものが変わるVR。 物体の向こうにある別の物体まで見ることができるため、例えば山があって、その山の向こうまで行けば、その後ろの新しい世界も見ることができる、という種類のVRです。

4つの没入レベル(イマージョンレベル)

本文

レベル1 Completely Passive

箱にスマートフォンを入れて見れるような簡易的なVR。 非常に価値があるものではあるが、見るだけの状態である。

レベル2 Minimally Interactive

最低限の動きが可能になるVR。 ユーザーは2Dの視界の中でコントローラーの動作が可能になる。(おそらく視点移動とクリック等のみ)

レベル3 Remote Control

コントローラーを持って、ユーザーの視点をコントロールすることができるVR。 PlayStation VRがこの種類にあたる。 視点の移動によって、より世界の変化を味わえる。

レベル4 Virtual Hands

仮想空間の中で、仮想の手をコントロールすることが出来るVR。 掴むという動作が可能になっており、最も最先端のレベルである。 現在はプレイステーションのゲームも、このレベルまで行っているものがある。

様々な紹介の後にKelly氏は「経験がない人はとにかく1度触れてみてほしい!感動してほしい!」と何度も繰り返していました。最近は、家庭用ゲーム機はもちろん、空港やゲームセンター、アミューズメントパークなどでも身近に触れることができるそうです。まだ経験がない方は是非一度触れてみてはいかがでしょうか。

今後のVRの可能性、VRを必要とする市場

VRには様々な価値があるとKelly氏は語ります。

VRは失敗から学ぶことができる

マリオのゲームがそうであるのと同じように、ゲームオーバーを繰り返し、経験値や能力値を高めることができます。リアルで失敗したら取り返せない生命に関わるようなことも、VRならば安全に経験値と能力値を高めることができます。軍のトレーニングや医療機関の研修でもVRの導入が進んでいるとのことです。

VRは共感を創ることができる

例えば、竜巻などの天災現場をVRによって体験することができます。今は、VRのミュージアムもあります。単純に目で見る、音で聞く以上に、共感を呼ぶ体験が可能になります。

そしてKelly氏は最後にVRのビジネスへの展開の可能性を、あるグラフと共にメッセージします。それは、2017年12月に発表されたVRビジネスの分野ごとの需要と供給のバランスの統計です。

表 分野 供給 需要 ショールーム 34% 32% 建築、建設物のデザイン 31% 42% 工業関係 16% 12% 教育 24% 81% ヘルスケア 16% 70%

需給バランスが取れている他分野と比較し、教育とヘルスケアの超過需要を訴え、この2分野におけるVRの可能性を投げかけます。 「"教育"に従事する私達がもっとVRを知り、体感し、より多くの人に教育を届けるべきである」とHR業界に属する人たちに呼びかけました。

まとめ

Eラーニングの第一人者であるKelly氏が最新のテクノロジーであるVRについて語る注目のセッションでした。VRの可能性は、知れば知るほどワクワクしてきますね。最先端のVR技術がHR業界や今後の研修に今後どのような変化をもたらすのか注目です。

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