Sherron氏はブランディングをしていくためのキーワードとして”Wow factor”を挙げています。
では、そもそも”Wow factor”とはどのような意味なのでしょうか?
Sherron氏は、
「人にインパクトを与え、見る人がワクワクし魅力的に感じる要素」
を”Wow factor”としています。
そして、「”Wow factor”は著名人だけでなく身近な人も含め、どのような人でも持っている」と言います。
”Wow factor”を特定する手法の1つとして、セッション冒頭では初対面の人とペアを組み、互いの第一印象で感じた相手の”Wow factor”を伝え合うワークを行いました。
”Wow factor”を特定する上でで注意すべき点は、”Wow factor”は1つだけ選ぶということです。なぜなら、沢山の”Wow factor”を発信すること自体が大変であり、相手に与える印象もブレてしまうためです。
Sherron氏によると、あなたの”Wow factor”を理解し発信することの価値は3つあるそうです。
- あなたの発言力を高めることができる
- あなたの信頼性を高めることにつながる
- あなたのベストな状態を示すことができる
では、具体的にソーシャルメディアをどのように活用して”Wow factor”を発信すればよいのでしょうか。
ソーシャルメディアは自分が今活用しているものを使って構わないそうです。ただ、各ソーシャルメディアの特徴をよく理解し、目的に応じて使い分ける必要があるようです。本セッションで4つの代表的なソーシャルメディアをとりあげていました。
- Facebook:職場の雑談スペース(Watercooler)
- Linkedlin:会議室(Boadroom)
- Instagram:ショールーム(Showroom)
- Twitter:ニュース(Newsroom)
それぞれを活用するポイントについて整理して記載します。
職場の給湯室やカフェでの何気ないやりとりをする感覚で使用するのが適したソーシャルメディア。
【投稿頻度目安】1日に1〜2回
【対象とのやりとり】投稿に対するコメントへの返信など継続的なやりとりが求められる。
【発信対象】投稿は既存の知人にも、見知らぬ相手にでも発信できる。
【文量】長文も可能であるが、写真やイメージも添えることが好ましい。長文はあまり読まれない。
【内容】自分のコミュニティ上での日常的な出来事をプライベートのこと、職場のこと等バランスよく発信する。
会議室で専門家の集って議論を交わすような感覚で使用するのが適したソーシャルメディア。
【投稿頻度目安】1週間に3回程度
【対象とのやりとり】プロフェッショナル同士のディスカッションを行うことに適している。他者の記事や投稿をシェアしたり、コメントしたりする。
【発信対象】投稿は既存の知人にも、見知らぬ相手にでも発信できる
【文量】特に指定はないが「記事」と言える程度の読み応えのある分量がよい。
【内容】専門性の高い記事であることが望ましい。そのため、専門性を高めるために1日30分業界のことを知る時間をもったり、グーグルアラートで情報収集をした上で記事投稿をすることも効果的である。1週間に最低1度はあなたの業界、仕事におけるベストプラクティスを投稿すると良い。
あなたがやっていることや見ているものをショールームのように視覚的に見せる感覚で使用するのが適したソーシャルメディア。
【投稿頻度目安】1日4回程度、リアルタイムの経験などの投稿が望ましい
【対象とのやりとり】言及なし
【発信対象】投稿は既存の知人にも、見知らぬ相手にでも発信できる
【文量】基本的に写真の投稿メインである
【内容】個人的なカジュアルな投稿が好まれる。あなたのパーソナリティを強化する内容や、クリエイティブなイメージを投稿する。
便利な情報をタイムリーにフォロワーに発信するような感覚で使用するのが適したソーシャルメディア。
【投稿頻度目安】1日に8〜20回の投稿。タイムリーな情報共有に適している。
【対象とのやりとり】言及なし
【発信対象】投稿は既存の知人にも、見知らぬ相手にでも発信できる
【文量】端的に表現する
【内容】文章は短くても説得力のあるものを意識する。
また、ビジュアルイメージの投稿や動画の投稿も効果的。あなたのパーソナリティが伝わることを投稿する。
上記の4つのソーシャルメディアはいずれかは皆さんも使用されているのではないでしょうか。Sherron氏は「自分なんて”Wow Factor”はないのではないか」と考えることなく、周りを惹きつける要素を必ず持ち合わせていると信じ、ぜひ実践してほしいと締めくくりました。まずはよく使用するソーシャルメディアであなたの”Wow Factor”をぜひ発信してみてください。