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社員研修を企画する時に注意すべきポイント

この記事のまとめ

  • 社員研修を企画する際は、「Kirk Patrickの4段階評価モデル」のLevel 4(結果)から逆算し、どのような結果を創りたいのかというゴールを明確に定義することが最も重要である。
  • 「リーダーシップ研修を実施したい」といった曖昧なゴール設定は、その後の行動や研修内容の効果的な設計を不可能にし、結果として曖昧な成果しか招かない。
  • 研修の学習効果を高めるには、研修の実施で満足せず、研修後の実践を継続的にモニターし調整するフォローアップをワンセットで設計することが不可欠である。

目次

社員研修を企画する時には、注意すべきポイントがあります。そのポイントを踏まえて、社員研修を企画しないと、成果が出る研修とはなりません。

それでは、具体的に、どういった点に注意をして社員研修を企画すればいいのでしょうか? 社員研修を企画する時に重要となるポイントとは?

ATD2018でKirkpatrick Partnersの社長兼創設者のWendy Kirkpatrick氏が語った「既成の研修プログラムに関する評価課題を解決するためのチャレンジ」からご紹介させていただきます。

社員研修の設計で重要なポイント

昨今、社員研修の重要性が高まり、

  • 地理的に離れた従業員に対し、より上質な研修をすること
  • より少ない費用で、より多くの研修機会を提供すること

ということが求められてきています。 そこで、それらを抑えるべきポイントとして、下記の7つの研修設計フローが挙げられます。

研修設計フロー

  • Lay the Foundation:基盤を築く
  • Define goals:ゴールを定義する
  • Select vendor/content:業者やコンテンツを選択する
  • Design evaluation plan/tools:評価の仕組みやツールをデザインする
  • Conduct training:研修を運用する
  • Implement support and reinforcement:サポートと強化を実装する
  • Monitor and adjust:モニターと調整

これらの中でも、もっと重要となってくるポイントが、「2)ゴールを定義する」であると、Wendy Kirkpatrick氏は強調します。 そこで、この「ゴールを定義する」ために重要なことが、インストラクショナルデザインの世界では非常に有名な「Kirk Patrickの4段階評価モデル」というものから紹介されました。

Kirk Patrickの4段階評価モデル

  • Level 4:Results(結果/成果)
  • Level 3:Behavior(行動/姿勢)
  • Level 2:Learning(学習内容)
  • Level 1:Reaction(学習環境/満足度)

「Level 4から示しているのには意味があり、"どのような結果をつくりたいのか?"を定義することが重要である」 とWendy Kirkpatrick氏は語りました。

社員研修の曖昧なゴール設定は、曖昧な結果を招く

それでは、次に「ゴールを定義する」という過程で、よくありがちなケースをご紹介します。

HR担当者=HR、コンサルタント=CO

HR:「リーダーシップ研修を実施したいのです」 ※これはlevel2である

CO:「どんな問題があるのですか?」

HR:「HRに苦情が上がってきています」 ※曖昧なままでは設計できない

CO:「苦情が解決され、うまくいっている状態はどのような状態ですか?」

HR:「商品の販売量を増やして、株主の満足度を高めることです」

CO:「わかりました。では、研修を実施した後に、どのような行動や態度が取れるようになる必要がありますか?」

HR:「対象が上級管理職なので、私にはよくわかりません」※リサーチが不十分

CO:「では、一緒に現場の課題を上級管理職の方に聞きに行きましょう」

この例からも分かるとおり、「ゴールを定義する」ためには、「どのような結果を創り出したいかの定義を明確にしない限り、そのための取るべき行動の定義や研修内容の効果的な設計ができない」

ということです。 設計においてリサーチは不可欠であり、

といった情報収集をする必要があるのです。

  • どのような結果をつくりたいのか?
  • うまくいっていない理由は何か?
  • 問題を解決するためにどのような行動を求めるのか?
  • そのために必要な研修内容は何か?

「社員研修の曖昧なゴール設定は、曖昧な結果を招く」 ということを担当者は肝に銘じなければいけません。

社員研修後のフォローアップが重要である

次に社員研修において重要なポイントは、 「研修を実施して満足するのではなく、その後の実践をモニターし、調整していかなければならない」 ということです。

この中にある「モニターの方法」としては、

  • サーベイ ・ワークレビュー
  • インタビュー
  • セルフモニタリング
  • アウトリーチ

などが紹介されていましたが、

「社員研修の効果は100%ではないという前提で、実施後のフォローアップを設計する必要がある」 とWendy Kirkpatrick氏は主張していました。 外部のコンテンツや既成の研修プログラムの内容や品質に頼るのではなく、研修後にフォローアップしなければ効果は期待できないということです。

「"ゴールの定義 → 社員研修の実施 → 評価"をワンセットで設計し、継続的にモニタリングし、調整をかけていくことが、社員研修の学習効果を高め、効果測定における課題解決に繋がっていくのである」

最後に

社員研修の担当者は、社員研修を企画するさいに、下記の4つの点を抑える必要があります。

  • 社員研修は何をゴールとして設定しているのか?
  • ゴールを達成するために期待する行動、態度は明確化されているか?
  • 研修内容はゴール達成に効果的か?
  • 設定したゴールの達成に向けて効果的なフォローアップを実行しているか?

ぜひ、御社の社員研修を企画する際に参考にしてみてください。

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