【パーソルプロセス＆テクノロジー株式会社様】面接官スキル研修

当社は2017年7月に社名を変更し、2019年度4月入社の採用からゼロベースでブランディングを再構築することになりました。
それによりエントリー数が前年から1000名ほど減ったことに加えて、ターゲットとしている学生からのエントリーも減少するという深刻な状況に置かれました。
さらに大きな課題として、面接において自社や面接官自身の魅力がしっかりと学生に伝わっていないということが学生へのアンケートにより明らかになりました。
私たちは、面接において学生ときちんとコミュニケーションを取って、魅力を伝えられる面接官を増やすことが急務であると捉えました。
そのためには、面接官一人ひとりが事業の価値やビジョンについて自分の言葉で語れるようにする必要がありました。

このような課題解決のため、面接官研修を外部の研修会社へ委託することを検討している時に出会ったのがアチーブメントHRソリューションズでした。
担当コンサルタントが新卒採用を経験していたため、課題に対するキャッチアップがとても的確で当社の要望に対して研修を柔軟にカスタマイズしてくれた点が良かったです。

また、面談のノウハウがしっかりと体系化されており、タイトなスケジュールの中でもクオリティの高い提案をしていただけたことが決め手でした。
当社は「一番の経営戦略は人材である」という考え方を持っており、人材育成には積極的に投資するという文化が醸成されています。
そのため、外部研修についても積極的に導入してみようという意思決定がなされました。

施策として、「一次面接官」「二次面接官」「三次面接官」ら135名に対して計7回の研修を実施しました。
学生のタイプに応じた関わり方や、心理学に基づいた行動のメカニズムから逆算した面接プロセスを実践的なワークを通じて学ぶことができる内容でした。
今回外注したことで新卒採用のトレンドや他企業の動向などを熟知したプロフェッショナルに講師になっていただき、説得力のある研修を実施できました。

受講後、各面接における役割とゴールが明確化され、面接に対する迷いがなくなったという声が聞かれました。
一次・二次面接官からは、「学生の質問に答えるだけではなく、問いの意図をくみ取って相手の琴線に触れるメッセージを発信することの重要性を再認識した」という意見が多く寄せられました。
三次面接官からは、「これまではクロージングに重点を置いた面接を行いがちだったが、まずは学生の気持ちに寄り添って信頼関係を構築することの重要性を再認識した。その上で各々に刺さる当社の魅力を語りたい。」という気づきが寄せられました。

実際に学生からのアンケート結果を見ると、面接に対する5段階評価で「不満」の項目が明らかに減少し、「面接のクオリティが高い」「フィードバックが的確である」という意見が増え、面接官のスキル向上が目に見える変化として表れています。

そしてこれまでの面接は「見極め」を重視しており、面接官たちは自分が通した学生が次の面接でどうだったのかはあまり気にしていない傾向がありました。
しかし、自社の魅力をきちんと伝える意識が定着したことで、面接した学生が入社まで結びついているのか、入社への意向が上がっているのかを気にかけるようになりました。
以前は他社選考が進んでいる間は意思決定できない学生が多かったのですが、内定後早期に入社承諾をする学生が増えています。

さらに、自社の魅力を発信できるようになったことで、ターゲットとしている学生の母集団の数と質も改善されました。
今後も新卒採用は重要な取り組みですので、更に大きな結果を生み出していけるよう力を入れて参ります。