当社は不動産流通に特化した会社として1972年に誕生し、不動産売買の仲介を根幹事業としています。不動産というと、一生に一度の買い物と言っても過言ではなく、サービスに対するお客様の要望や期待は決して低くありません。社員の多くは営業職であるため、入社1年目からお客様に接する機会が多くあります。1年目は新入社員として先輩の指導を受けながら仕事に慣れていきますが、2年目以降は自立が求められていきます。

この2年目の社員に求められる目標数値は、本人が主体的に行動して工夫し続けなければ達成が難しい数値となっています。常に目標達成に向かって行動し続けるのはそう簡単にできることではなく、どうしてもここで壁にぶつかってしまう若手社員が多く「モチベーションダウンに起因する離職」が問題となっていました。

この問題に対して、営業スキル育成の観点から様々な研修に取り組んできました。しかし、スキルが身についてもそれをうまく生かしていくことができておらず、根本からの解決にはなっていないという感覚がありました。

様々模索している中で参加したのがアチーブメントHRソリューションズの体験セミナーでした。その体験セミナーの中で「モチベーションは自分自身でコントロールできる」という考え方を体験を通して落とし込むワークがありました。営業スキルを高める以前に、モチベーションを自分自身でコントロールする力を身につけられれば、2年目の社員たちが抱えている問題は解決できると確信したのです。

担当コンサルタントと打合せをする中で、選択理論という心理学に基づいた根拠のある研修設計と、具体的な行動に落とし込むコンテンツに納得したため、2年目の社員164名に対して研修を実施する運びになりました。

実際の研修では、モチベーションをコントロールできるようになるためには「何のために目標を達成するのかを明確にする」必要があると考え、2つの工夫をしました。1つ目は「自分のモチベーションが高くなる時はいつなのか？」「自分のモチベーションが低くなる時はいつなのか？」を認識し、それを作り出しているのは周りの環境ではなく、自分の物事の捉え方であることに気づくものです。

2つ目は上司から激励の言葉を込めて手紙を送ってもらいました。キャリアビジョンを描く時に、会社からの期待を加味した取り組みをしてほしいという思いがあったからです。そしてアチーブメントHRソリューションズ独自のアクションプランシートを使って、行動計画に落とし込んでいきました。