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X理論・Y理論

X理論・Y理論とは、ダグラス・マグレガーの著書『企業の人間的側面』に登場するモチベーション・マネジメント理論のことである。著書の中では「権限行使による命令統制のX理論」と「統合と自己統制のY理論」という人間に対する2つの対立的な考え方を論じ、統合と自己統制による経営が、将来の良い経営手法となると主張している。また理論ではアブラハム・マズローの欲求段階説を基にした説明で、X理論1.普通の人は生来仕事が嫌いで、できることなら仕事はしたくない。2.たいていの人は脅されない限り、目標達成のために働かない。3.普通の人は命令されるほうが好きで責任回避し、安全を望む。という考え方で、命令や強制で管理し、目標が達成できなければ懲罰を与えるといった「あめとむち」による経営手法となる。Y理論では、1.仕事で心身を使うのは当たり前のことである。2.人は進んで身をゆだね、目標のためには自らむち打って働くものである。3.目標達成は報酬次第、特に自我欲求が重要である4.適切な条件さえあれば自ら進んで責任を引き受けようとするものである。5.企業内の諸問題解決は高度な想像力や創意工夫を発揮するものである。6.従業員の知的能力は一部しか活かされていない。という考え方で、この場合は労働者の自主性を尊重する経営手法となり、労働者が高次元欲求を持っている場合有効とする。