会社の価値観を落とし込み、ミッション実現に向かって自ら行動する新人を育てる

社員研修コンサルティング
株式会社技研製作所様
総務部 人事課 課長
廣瀬 大祐様
会社名
株式会社 技研製作所
https://www.giken.com/ja/
本社所在地
〒135-0063 東京都江東区有明3丁目 7番18号 有明セントラルタワー16階
設立
1978年1月6日
従業員
597名(連結/2019年8月末現在)
事業内容
土木建築事業、研究開発事業など

問題

過去に導入していた研修の内容や効果性を疑問視する声

 1967年の創業以来、当社は土木建設業界で独自のポジションを築き上げてきました。騒音公害の元凶と言われた杭打ち工事の原理革命に挑戦し、1975年には無公害杭圧入引抜機『サイレントパイラー』を世界に先駆けて開発。自流独創を貫く開発型企業として建設工法の新領域を切り拓き、2017年には創業50周年を迎えています。そうした来歴から、旧態依然とした建設業界の変革を目指す「工法革命」の実現を自社の使命と考え、「発明企業として世の中にないものを生み出す」という自負心をもって事業を推進しています。

 

 そのような価値観や使命を新入社員が理解し、主体的に行動する人材として成長する土台を形成すること。それが、長年の当社新入社員教育のテーマでした。新入社員には高卒者から大学院修了者までいるため、価値観の理解には個人差があり、常々難しさを感じていました。

 

 当社ではこれまで、入社直前のタイミ ングにいわゆる軍隊式の合宿研修を実施していました。社会人になるタイミングでの意識変革を促す厳しい研修は短期的には一定の効果があり、社員になるための通過儀礼のような面もありました。しかし、ハラスメントが社会問題化しているなかで、参加者の価値観を否定し、高圧的に叱責・強制するスタイルやその効果を疑問視する声もありました。厳しさ故に、研修後の入社辞退につながるケースがあったことも問題でした。そこで時代に合った新たな研修を検討し、7社に打診。そのなかで、自社でも理念経営を実践しており、理念の浸透を意図した研修設計に強みを持つアチーブメントHRソリューショ ンズ社に当社との親和性を感じました。コンサルタントからの提案も弊社の価値観や事業方針を捉えた本質的な内容で、導入を決定しました。

施策

入社目的や成長願望を明確化し、社員としての土台を築く研修を実施

 入社直前に4日間合宿型で行うことはそのままに、設計を一から見直したオリジナルの研修を実施しました。印象的だったのは、同じ合宿型でありながら全く強制感がなく、その上で4日目には全員が目標とする状態になれていたことです。なかでも「会社のミッション実現に向けて、どんな活躍をしたいか?」という入社目的や成長願望を言語化していくセッションが秀逸でした。強制や恐怖で参加者を変えようとする旧来の研修とは対照的で、参加者の価値観や過去の経験を肯定し、得意な分野を伸ばすスタンスも、「自分の強みを生かし、研鑽することで他に負けない実力をつけ、未開の地を切り拓いてほしい」という当社トップの思いと一致しておりました。

 

 当初、旧来の研修を知る既存社員の一部からは「新研修は少々甘いのではないか…」と危惧する声もありました。しかし実際に研修を見ると理解と共感が広がり、辞退者もなく内定者全員が入社することに驚く声もありました。「人材を中長期的に育成するために継続し て活用したい」と翌年にも実施することになりました。

 

 入社前研修であるため、辞退者数以外の数値化できる成果は挙げにくいのですが、「世の中にないものを生み出す」という当社の価値観や使命の共有と、それを実現するための個々人の主体性を育む社員教育ができたものと確信しています。

成果

自ら考え、主体的に行動する姿勢が継続

 研修後の新入社員の言動を見て感じるのは、目的を見据えたうえで自ら考えて行動するという姿勢が、多少のレベルの差はあれ、研修参加者全員に見られるということです。現場のマネジャーからも、旧来と比べて周囲から言われたことの意味や本質を理解しようとする姿勢が見られるという所感が出ています。大きな声で挨拶できるようになるなど、旧来の研修は短期的に効果が出るとい う点では良かったのですが、配属から数か月後にはその効果が薄れてしまうという課題がありました。それは旧来の研修が、個々人の思いを無視した強制的なものであり、内発的な動機になっていなかったからなのかもしれません。

 

 内発的な動機形成には、本人の「こうなりたい」という願望と正しい現状把握、そしてそのギャップである成長課題の認識が必要です。研修がまさにこのような動機付けが起こるように設計されているため、成果が継続するのだと感じています。

 

 短期的な成果よりも人材育成のプロセスを大切にし、長い目で見たときに「自ら考え、行動し、成果を出せる人材」を育てていくことが、一番の研修のねらいでしたが、この取り組みが当社の掲げる 『工法革命』を実現するために効果的な手段であると今は確信しています。

 

 20数年間続いた伝統の研修をやめて新たな研修を導入することは、育成担当者としても大きな挑戦でした。ですがいまは、導入することで自社の理念に沿った人材を育成していけるという手応えを得ています。 当社は独自の企業価値をもとに世界の建設の変革を進める企業です。全社員が軌を一にし各自の得意分野で力を発揮できる環境をつくり、次期社長をも生み出せるような人材戦略を進めるために、今後もアチーブメントHRソリューションズ社の研修を活用していきたいと考えています。

コンサルタントの声

「『工法革命』というミッション実現のため、言われたことに盲目的に従うのではなく、自ら考えて工夫・改善したり、新しいアイデアを提案できる社員の育成をしていきたい」。そんな思いを受け、「ルール」「会社の常識」 として押し付けるのではなく、「なぜやるのか」を徹底的に考え抜き何度も確認・相互に発信することで、挨拶や身の回りの整理整頓などの守るべき規律は徹底しながらも、ゼロから考え創造していく技研社員としての基礎固めをする研修を設計しました。地元高知では誰もが知るモデル企業の技研グループ様のご支援ができることを誇りに思います。ミッション実現のパートナーとして、引き続き尽力いたします。