コラム

Column

大杖正信のモチベーションエンパワーメントメッセージ

講師歴25年を誇る大杖正信が、朝礼のネタなどでも使えるモチベーションを高めるメッセージをご紹介します。

女子サッカーのなでしこジャパンは、なぜ敗退したのか?

女子サッカーのなでしこジャパンは、2016年のリオオリンピックのアジア予選でなぜ敗退したのでしょうか?
これを「組織開発」という目で見ると、敗因が非常にはっきりと見えてきます。
それは「関係の質」という問題です。では、この「関係の質」とはいったいどういうものなのでしょうか?

世界を舞台にした大会で華々しい成績を残してきた日本女子サッカー「なでしこ」ジャパンが2016年のアジア大会で敗退し、2016年8月のリオオリンピックには出場できませんでした。

2012年のロンドンオリンピックでは銀メダル。2011年の女子サッカーのワールドカップでも優勝し、2015年時点で世界ランキング4位だったということを考えると、素人目にも不思議な敗退でした。

しかし、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」。チームとしてここまで不調であったことには、何か原因があるはずです。
「組織開発」について学びを深めると、組織を見る新しい「目」を持つことができます。

その新しい目で、なでしこ敗退について考えてみるとなでしこの失敗の一つは、

「関係の質」

を高めることに失敗したことだと考えられます。

一般的には次のように考えます。

結果を出すためには、適した行動が必要。
適切な行動を生み出すためには、適切な考え方が大切。
その中で、お互いの関係を良くしていこう。

実際にこれで、数多くの望ましい結果が生まれますし、もちろん他の組織(企業、チーム)でも、その成果は素晴らしいものになります。
また、こういう流れで結果の出せる組織は、時として普段から意図的或いは潜在的に、良好な関係を築くことができているものです。

これを、今回のなでしこにあてはめてみると、例えば、オリンピック予選を勝ち進むには、練習や作戦が大切。
練習や作戦をうまくいかせるには、それを良く理解して考えてやることが重要。
だから、声を出してコミュニケーションをしっかりとろうとなります。

結果→行動→思考→関係

という流れです。

ところが、組織やチームがうまく動いているときは、以下のようになっていることも多いのです。

まずお互いの人間関係を良好にしよう。
その良いコミュニケーション状態の中で、何をしたらいいか考えよう。
そこで考えたことを、行動に移そう。
そうすると、結果もおのずと良くなる。

関係→思考→行動→結果

です。

つまり、組織において出したい結果を出そうと思えば、まずは組織の人間関係をより良いものにするべく、取り組むことが大切なのだという考え方です。

伝え聞くところによると、やはり「レジェンド」澤穂稀選手が引退したことのダメージは相当に大きく、自他の両方に妥協を許さないキャプテン・宮間あや選手の伝えたいことが、チームになかなか浸透しないという場面があったそうです。
以前は、澤選手が、宮間選手と他の選手とのいわば「潤滑油」となり、コミュニケーションの橋渡しをしていたそうです。

なでしこチームに関わる誰か(選手、監督、コーチ、スタッフ)が、この

「関係の質を高めること」

の重要性について理解していれば、澤選手が抜けた穴の大きさも考慮に入れながら、なでしこチーム内の人間関係のぎくしゃくした部分から目を背けることなく、その改善に着手できたのではないでしょうか?
チームを、選手間の「関係の質」という観点で見渡すことができれば、問題点がおのずと浮かび上がり、対策も取れるのです。

人間関係が円滑に回り出せば、一人ひとりの考え方に変化が起き、その変化が行動の質を高める。

だから、出せる結果の質も高まるのです。

組織の中で、誰かの前で発言するときに、いつも本音で話すという人は少ないと言えます。
いや、「いつも本音です、嘘はついていません」と言いながらも、実は、その場に同席している「その他の人」との人間関係に、その発言や行動は大きく影響を受けているものです。

世界を舞台に戦えるはずの能力を持ち、戦略があり、それを形にできるだけの力があったとしても、チームの関係の質が高まっていなければ、結果まではたどり着けないということなのです。

まず、チームの関係の質の再構築に着手する。
選手を入れ替えても、若返りを図ってみても、関係性が今のままでは、出せる結果はたいして変わらないことは、容易に想像できます。
そして、これは何もチームワークが「見えやすくわかりやすい」スポーツに限ったことばかりではありません。
企業でも、学級でも、部活動でも、家庭でも、組織であれば全く同じなのです。
ぜひ一度、ご自身が関わる組織の「関係の質」と「結果の質」について、考えてみてください。

なでしこの再起を期待しています。
幸いなことに私たちは、上手く行かなかれば、修正すればいいということを知っています。
ということは、上手く行っても、行かなくても、少しでも早く行動することで、それだけ夢の実現に近づけるのです。

あなたは、今、最高のタイミングを探しているのでしょうか?
それとも、ほんの小さな一歩でも今日踏み出してみますか?

大杖正信
著者:大杖正信 アチーブメント株式会社 エグゼクティブトレーナー
Profile
アチーブメント株式会社エグゼクティブトレーナー。マネジメント研修、コーチング研修などを中心に講師を務め、年間の研修日数は200日を超え、リピート率は100%を記録。トレーニング歴25年のベテラン講師である。
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