育成方法がわからない新米マネージャーのマネジメント方法
育成方法がわからない新米マネージャーは、何から手をつければいいか戸惑うことが多いです。さらに自分で行わないといけない仕事も抱えているため、パニック状態となります。
それでは、こういったパニックとなっている新米マネージャーに会社として、どのようなマネジメントを行えば良いのでしょうか?
「部下との時間を増やして、
現状把握から始めてみよう」
「自分のことばかりで、部下が育ってないじゃないか!」
入社6年目のAさんは、今年からプレイングマネジャーとして部下を育成する立場になった。
しかし、自分のことに集中すればよかった今までとは異なり、リクルーティング・市場開拓・同行営業・トレーニングなど、やるべきことが一気に増え、育成に関して何から手をつけたらいいのか分からない状態にある。
いちプレイヤーからマネジャーへの以降に戸惑いと不安を抱えるAさんにどのような方針を示せばよいだろうか。
マネジメントとは「人を介して仕事を行う技術」であると言われますが、プレイヤーからマネジャーになることで「人を育成する」という新たな役割が加わります。
これまでプレイヤーだったAさんにとっては初めての育成。何から手をつければいいか戸惑うことも多いでしょう。
そこで、Aさんが部下を育成する上でのポイントを、ここでは3つに絞ってお伝えします。
まず1つ目は、「部下の状況を的確に把握する」こと。
当然ですが、各自の状況を知ることなしに育成はありえません。
そこで、Aさんには「部下一人ひとりと面談すること」を薦めます。仕事に対するモチベーション・感じているやりがい・ビジョン・現在の悩みなどを聞き、状況把握に努めましょう。本当の意味でそれが把握できたならば、育成は半分は成功しているといってもよいぐらい重要です。
次に2つ目は、「部下と一緒に育成プランを考える」ということです。
部下の現状から導き出される育成テーマを明確にし、トレーニングを含めた一人ひとりの育成プランを、ぜひ部下と一緒に作成しましょう。人は自分自身で作り上げたプランにこそ当事者意識を持ち、主体性に取り組むようになるからです。
しかし、せっかく立てたプランを実行しようとしても、うまくいかないことの方が多いかもしれません。
そこで、3つ目は「部下と定期的に振り返りを行う」こと。
実際に行動して思うようにいかなかった時、部下は落ち込み、自信をなくします。この時こそ、「うまくいったこと・うまくいかなかったこと・よくなる方法」を丁寧にヒアリングし、部下の不安を解消していくのです。
以上3点に絞れば、Aさんもやるべきことが整理されるでしょう。
ただ、Aさんの上司のあなたは、最後に「Aさん自身を励ますこと」も忘れてはなりません。
できていない部分を責めるのではなく、
「Aさんはこれまでプレイヤーとして活躍したのだから、マネジメントも必ずできる」
とぜひ力強く背中を押してあげてください。
Aさんが良いマネジメントができるようガイドし、成長を見守りましょう。
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