新入社員研修のポイントは何でしょうか。
今回のコラムでは、新入社員研修の設計時に抑えたい点について解説します。
まず初めに抑えなければならないのは、新入社員には現場での経験が無いということです。ですから、研修ではどうしてもインプットが中心になりがちです。
もちろん、上記の観点はとても重要ですが、研修を設計する上で「何を学ばせるか」といった内容と併せて押さえておくべきポイントは、
「どんな順番で提供していくのか」ということです。
まさに、新入社員研修において「設計」という過程が重要なポイントになります。
成長のための情報を提供する観点は大きく三つあります。
よく言われることですが、「マインド・ノウハウ・スキル」です。
マインドとは、考え方、ものの捉え方、価値観、職業観などを指します。ノウハウとは、専門知識、業務知識、マナーなどの社会人基礎知識などを指します。スキルとは、技術、技能、実践できる力などを指します。
どれも重要なのですが、研修で扱うべき優先順位をつけるとしたらどれが一番重要だと思いますか?
私たちはマインドが重要だと考えています。
マインドとはまさに社会人としての土台(基礎)です。
土台が形成された後、ノウハウやスキルがその上に積み上がります。
しかし、土台が形成されていない上に、ノウハウやスキルを積み上げてしまうと、崩れてしまいます。マインドはスキルやノウハウを機能させるために必要不可欠なOSである
と言うこともできるでしょう。
ある大手エネルギー会社様では新入社員研修で「報告・連絡・相談」を例年のテーマとして扱っていましたが、なかなか現場での実践には生かされていない現状がありました。それは、スキルやノウハウとしてはインプットされていましたが、「なぜやるべきなのか」「それをやることによってどう良くなるのか」といったマインドが醸成されていないことが原因でした。そこで、研修の組立を変えて、社会人としての姿勢、自社の求める人材像といったマインドを研修の中でより重視して扱うことで、「報告・連絡・相談」を実践することに対して意味付けが強化され、現場から「例年よりも実践されている」といったお声を頂けるようになりました。
このように少し順番を変えるだけでも研修の効果は随分と変わるのです。
いま、貴社で実施されている研修で提供している内容は、きちんとマインド、ノウハウ、スキルの観点を意図して設計しているでしょうか?
その順番、ボリュームは適切でしょうか?
土台はしっかりと形成されているでしょうか?
同じ情報を提供するとしても、研修の意図から逆算した設計や組立(順番)に変えるだけで効果性は高まります。
今一度、チェックポイントであるマインド・ノウハウ・スキルの観点が網羅された新入社員研修になっているか、見直してみてはいかがでしょうか。
今回のコラムでは、新入社員研修の設計時に抑えたい点について解説します。
まず初めに抑えなければならないのは、新入社員には現場での経験が無いということです。ですから、研修ではどうしてもインプットが中心になりがちです。
もちろん、上記の観点はとても重要ですが、研修を設計する上で「何を学ばせるか」といった内容と併せて押さえておくべきポイントは、
「どんな順番で提供していくのか」ということです。
まさに、新入社員研修において「設計」という過程が重要なポイントになります。
成長のための情報を提供する観点は大きく三つあります。
よく言われることですが、「マインド・ノウハウ・スキル」です。
マインドとは、考え方、ものの捉え方、価値観、職業観などを指します。ノウハウとは、専門知識、業務知識、マナーなどの社会人基礎知識などを指します。スキルとは、技術、技能、実践できる力などを指します。
どれも重要なのですが、研修で扱うべき優先順位をつけるとしたらどれが一番重要だと思いますか?
私たちはマインドが重要だと考えています。
マインドとはまさに社会人としての土台(基礎)です。
土台が形成された後、ノウハウやスキルがその上に積み上がります。
しかし、土台が形成されていない上に、ノウハウやスキルを積み上げてしまうと、崩れてしまいます。マインドはスキルやノウハウを機能させるために必要不可欠なOSである
と言うこともできるでしょう。
ある大手エネルギー会社様では新入社員研修で「報告・連絡・相談」を例年のテーマとして扱っていましたが、なかなか現場での実践には生かされていない現状がありました。それは、スキルやノウハウとしてはインプットされていましたが、「なぜやるべきなのか」「それをやることによってどう良くなるのか」といったマインドが醸成されていないことが原因でした。そこで、研修の組立を変えて、社会人としての姿勢、自社の求める人材像といったマインドを研修の中でより重視して扱うことで、「報告・連絡・相談」を実践することに対して意味付けが強化され、現場から「例年よりも実践されている」といったお声を頂けるようになりました。
このように少し順番を変えるだけでも研修の効果は随分と変わるのです。
いま、貴社で実施されている研修で提供している内容は、きちんとマインド、ノウハウ、スキルの観点を意図して設計しているでしょうか?
その順番、ボリュームは適切でしょうか?
土台はしっかりと形成されているでしょうか?
同じ情報を提供するとしても、研修の意図から逆算した設計や組立(順番)に変えるだけで効果性は高まります。
今一度、チェックポイントであるマインド・ノウハウ・スキルの観点が網羅された新入社員研修になっているか、見直してみてはいかがでしょうか。