文句ばかりをいう社員に対するマネジメント方法

更新日: 2013年6月4日
文句ばかりをいう社員は、「自分が一番正しい」と思い込んでいるタイプです。しかしながら、組織の中では、正しい意見ほどなかなか通りにくくなります。多くの人間の、それまでの仕事の方法を大きく変更させられるからです。 それでは、そういったタイプに対し、上司がすべきこととは何でしょうか?
デスクワークする男性
目次:

「不平不満」を「提案」に変える

入社3年目のSさんは、仕事のできる大変優秀な社員の一人だ。
しかし、他部署への指摘や不満が多く、他部署から反感を買いがちである。
Sさんの意見は的を射ているため、誰も言い返すことができないという。
このままでは部署間で対立してしまう恐れがある。
そうなる前に手をうちたいところだが、I部長はSさんにどんな言葉がけをすべきだろうか?

組織の中では、実は正しい意見が通るとは限りません。
むしろ正しい意見ほどなかなか通りにくいものです。
なぜならば、的を射た正しい意見というのは、
多くの人にとって現状を変更させることを余儀なくさせるからです。

 

人は自分が一番正しいと思いたいものであり、なかなか自分を変えようとはしないものです。
たとえその意見が正しかったとしても耳を傾けるのにためらいを感じることもあります。

 

実際この場合、Sさんの意見は素晴らしいアイデアなのかもしれませんが、
他部署に批判や不満という形でしか受け入れられないのだとしたら、
それはSさんのコミュニケーションスキルに問題があるといえるでしょう。

 

大切なのは、Sさん自身に、
自分は最終的に何を目的としているのかということを意識してもらうことです。

 

指摘や不満を言うことが目的なのではなく、
会社をよくしていきたいというのがSさんの最終的な目的なのではないでしょうか。
だとしたら、Sさん自身が他部署の人に、
自分の意見を受け入れてもらえるように伝え方を工夫しなければなりません。

 

I部長は「他部署に文句ばっかりぶつけるな」と
Sさんを一概に否定してはいけません。
そう言ってしまうと、Sさんのモチベーションは下がり、
せっかくのSさんの的を射た意見が組織に反映されなくなってしまいます。

 

まず部長がしなければならないことは、Sさんに、
他部署に対して自分の意見を少しでも考慮してもらえるような伝え方を
具体的に教えてあげることです。

 

そのためには、自身の見解を、指摘や不満という形ではなく、
むしろ提案として伝えていくことが重要です。

 

すなわち、
「こうしたほうがいいと思いますが、どうでしょうか?」
「もっと効果的な方法を考えたのですが、いかがでしょうか?」
といった提案の仕方にすると、他部署の人たちも受け入れやすくなります。

 

実際に「伝わる」コミュニケーションの方法を教えることで、
Sさんの意見が取り上げられ、組織が活性化することでしょう。

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