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頼まれたことを断れない社員がいる組織のマネジメント

更新日: 2013年6月4日
頼まれたことを断れない社員が組織の中にいると、他の社員がその人に仕事をどんどん投げて、その社員がパンクしてしまったり、社員の中で不公平感が充満したりして組織が崩壊する場合があります。 それでは、こういった社員がいた場合、上司としてどういった対応を行えば良いのでしょうか?
目次:

職務責任について伝える

入社2年目のIは、心優しい社員だ。
いつも控えめで、頼まれたことは断れない性格のため、
メンバーからI社員の元へ雑務が集中する傾向にある。
I社員の謙虚な姿勢につけこみ、仕事を手伝わせ、
成果を自分だけのものにするメンバーも出る始末。
A部長は、この状況を改善したいと思っているが、メンバーにその話をしても
「やってくれるんだからいいじゃないですか」と言われてしまう。
メンバーの中の不公平さをなんとかしたいと感じているA部長だが、
メンバーにどのように伝えるべきだろうか?

職場では多くの人が働いています。
メンバーがチームとして仕事をしていく上で大事なことは、
まず各自がそれぞれの職務責任をきちんと果たしていくことです。

 

このままこの職場を放っておくと、
メンバーは自分たちのやるべき職務責任を果たさず、
なおかつ、頼まれる雑務を断れないI社員も、
自分の職務責任を果たすことができなくなってしまいます。

 

各メンバーが自分のやるべき職務責任をしっかりと果たすこと。
このことを部長は明確に伝える必要があるでしょう。

 

職務責任とは、自分が行うべき仕事、
自分が責任を持ってやり遂げなければならない仕事のことを言います。
I社員が雑務を任される状況を放置したままでは、
負担からミスが多くなるでしょうし、I社員のモチベーションも下がってしまいます。
またメンバーも、自分のやるべき仕事を人に頼んでばかりいると、力をつけることができません。
そして次第に不公平感が職場全体を覆い、
“チームクライメイト”、すなわちチームの雰囲気も悪くなってしまいます。
最終的には、このような職場では生産性が落ちていくでしょう。

 

職場の中で最も排除しなければならないのは、わがままです。
効率的に仕事をしていくためにお互いに協力すること、協力を依頼することは必要ですが、
それはあくまで各自の職務責任が果たされたうえでのことです。
ですから、この場合部長は「自分がすべきことは自分ですること」
とはっきりメンバーに伝えなくてはなりません。
メンバーの「やってくれるんだからいいじゃないですか」という主張に対して
曖昧な対応をしては、状況を改善することはできません。

 

また部長はI社員に対して断る勇気を教える必要があります。
I社員が自分の仕事に集中できるようになるためにも、I社員に仕事を断る勇気を教え、
そしてそのことを部長がきちっと後ろ盾になって助けてあげなければなりません。
I社員のため、職場全体のためにも、部長はメンバーに対してはっきりと、
それぞれの職務責任を果たしていくべきことを伝えましょう。

 

各自が職務責任を徹底して行うからこそ、真の協力関係が生まれ、職場の生産性が高まるのです。

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