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離職を考えている社員のマネジメント方法

更新日: 2013年6月4日
離職を考えている社員というのは、「仕事にやりがいを見出せない」と考えています。そういった社員に対して、安易に「辞めるなんてばかなことを考えるな」と説得に入っても意味はありません。 それでは、離職を考え直させるために、どういったマネジメントを行えば良いのでしょうか?
目次:

仕事の本質に立ち返るアドバイス

入社5年目のYは、製品管理部門の幹部候補である。
しかし、単調な仕事にやりがいを見出せず最近離職を考えているらしいという情報が舞い込んだ。
彼の能力を買っているW部長はなんとしても彼を引き止め、
幹部に育てていきたいと思っているが、どのようにすれば離職を避けられるのだろうか?

入社5年目というと、組織の仕組みや仕事の役割を一通り理解し、
落ち着いてくるころで、キャリアアップのために離職を考える社員が出やすい時期です。
この場合、離職を考えている社員に対して、W部長は、
安易に「辞めるなんてばかなことを考えるな」と説得に入ってはいけません。
実は仕事が単調と思えるときこそが本当の仕事の意味、
仕事の本質がわかってくる絶好のチャンスなのです。

 

Yが仕事の本質に気づくような関わりをするのが、W部長に求められていることです。
単調な仕事にやりがいを見出せないとYは考えているようですが、
本当に仕事が単調なのか、それとも自らのやり方で
単調な仕事にしているのかを見極める必要があります。
ただ毎日同じ作業で製品の管理に終始しているのであれば、
それは退屈な仕事になってしまうでしょう。

 

しかし、どんなに単調に思える仕事であっても、工夫次第によっては、
そこからいくらでも新しい成果や価値を生み出していくことができます。

 

例えば管理部門であるならば、
製品の管理を通して得ることのできるお客様の声を生かして、商品開発の提案をしたり、
あるいは管理の精度をもっともっと高めていくことでコストを削減したり、
経営の意思決定に関わるさまざまな情報を提供することも可能になります。

 

Yは自らの取り組み方や考え方が仕事を単調にさせているのだ、
ということに気がつかないと、たとえどんな仕事をやったとしても、
後々“単調な仕事にやりがいを見出せない”という認識を抱いてしまう可能性があります。

 

いかに仕事に工夫をこらして自らやりがいを創造していけるかどうかが、
会社幹部に値する人材かどうかの分かれ目となるのです。

 

したがってW部長は、
Yに対して“現在の仕事をさらに拡張することができる”ということを伝え、
今の仕事をさらに価値あるものにしていくためのアドバイスをすると良いでしょう。

 

今のような時期こそが、仕事の本質を感じることのできる
絶好のチャンスであるとアドバイスすることで、
Yに離職についても考え直すきっかけを与えることができるでしょう。

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