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若手に理不尽な先輩社員のマネジメント方法

更新日: 2013年6月4日
若手に理不尽に当たり飛ばしたりする先輩社員は、職場の空気を悪くし、組織崩壊の大きな要因となります。しかしながら、その先輩社員を呼び出して叱責したところで、先輩社員の中で不満が増幅するだけです。では、どういったマネジメント方法がもっとも効果的なのでしょうか?
目次:

メンバーに関わる目的を明確にする

入社8年目のSは、接する人によってキャラを変える癖があり、
特に自分よりも後輩には厳しく、理不尽に当たり飛ばしたりすることがあるのだという。
Sとの関わり方に悩んでいる若手メンバーがいると、
報告を受けたF部長はこの件についてSと話し合うことにした。

Sさんは入社8年目、一般に会社では中堅と呼ばれる年代です。
仕事もある程度のことは分かり、そしてある程度の成果を
安定して出すことができるようになっているだけに、
若手メンバーの欠けているところや出来ていないところが、
余計目に付いてしまうのかもしれません。

 

そのような状態で、もし、F部長が
「今のような行動は良くないから止めろ!」と頭ごなしにSさんを叱っても、
Sさんには納得感が生まれず、むしろ不信感や不満を生んでしまうことすらあるかもしれません。

 

まず大切なのは、

 

「若手と関わる時の目的は一体何か」

 

ということを、Sさんに確認することから始めることです。

 

8年間も会社に勤めているSさんだからこそ、
「若手に少しでも教育をしたい、成長を促したい、育てたい」
という目的・想いを持っているのではないでしょうか。
「若手を落ち込ませたい、若手を萎縮させたい」などという考えは決してないはずです。

 

そして、若手に対して理不尽に当たり飛ばしたりするという関わり方が
本当に効果的かどうかという自己評価を促すことが効果的です。
これを、アチーブメントが基礎理論としている
選択理論心理学の中では「セルフカウンセリング」と呼びます。

 

すなわち、

「目的は何か」
「いま何をしているのか」
「その行いは目的を達成するために効果的か」
「もっと良い方法があるか考えてみよう」

 

と自己評価していくのです。

 

そうすることで、若手の育成という目的を達成するためには、
理不尽にあたり飛ばすことが効果的な行動ではない、とSさん自身で気づき、
納得感をもってより効果的な方法を自ら考え出すことができるようになるのです。

 

人は自ら気づくことで、本当の意味で変わることができます。
Sさんは入社8年目の中堅社員であり、仕事ができるようになっているだけではなく、
育成のために効果的な行動について考える力も充分身についているはずです。

 

セルフカウンセリングを通して、自ら改善点に気づき、行動を変えるサポートを行っていきましょう。

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