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報告できない内気な部下のマネジメント方法

更新日: 2013年6月4日
問題が起きても報告できない内気な部下がいると、問題をさらに深刻にしてしまい、会社にとって大損害となることが多々あります。 それでは、こういった部下が会社にいる場合、組織を守るためにも、上司はどのようなマネジメントを行えば良いのでしょうか?
目次:

報告へのブレーキを取り除き、意義を伝える

入社7年目、チームを任されて2年目のTさんは、
メンバー全員とのコミュニケーションを密にとり、
問題があれば迅速に対処するようにしてきた。
しかし、入社3年目のSさんは内気なところがあり、問題が報告されないことがある。
ひとりで抱え込んだ結果、深刻化させてしまうこともあり、Tさんは頭を抱えている。

どのような関わり方をしていけば、Sさんは問題を報告してくれるようになるだろうか?

なんらかの問題が生じた時、上司に求められるのは、
その問題をいち早く把握し、「深刻化する前に解決する」という迅速な対応です。
部下には、組織を守るためにも、問題が起きたらすぐに上司に報告する責務があります。
こうした報告系統がスムーズに機能してこそ、組織のパフォーマンスは維持されるのです。

 

Tさんは、上司として早い段階で問題を吸い上げる努力を日頃からしている一方、
内気なSさんについては対応しきれないことがあるようですが、
報告が遅れるのにはなんらかの理由があります。
Sさんの場合は内気な性格のため、
上司が思っている以上に「怖れ」や「ためらい」の気持ちを抱えているのかもしれません。

 

この場合、

 

「なんでもっと早く報告しないんだ」

 

と言うと、その感情はさらに強まり、
より報告できなくなることが考えられ、効果的ではありません。
大切なことは、報告を遅らせる原因を取り除きながら、
報告の重要性をSさんに理解してもらうことなのです。

 

まず、「問題が起きたとしてもそれはチャレンジの結果だよ」
と語りかけ、Sさんの気持ちをほぐしましょう。
その上で、「報告の重要性について一緒に考えてみよう」と問題を提起。
自分自身が部下であった時の体験談など具体例を交えながら、
「問題が起きるのは成長を目指す組織として当然のこと」であり、
「問題自体が問題なのではなく、問題の報告が遅れ深刻化することが問題であり、
大切なのは早い段階で組織として問題に対処することである」と、
報告の意義をしっかりと伝えていきます。

 

その後、Sさんから報告を受ける度に、
「早い段階で報告してくれて良かった」と承認を与えるようにします。
早い段階で問題を報告することが問題の早期解決につながる経験を積むことができれば、
Sさんも報告を積極的に行うようになるでしょう。

 

互いに支え合える体制が整えば、
機動力の高い素晴らしい組織を実現することができるはずです。
信頼関係で結ばれた組織を目指し、ぜひ頑張ってください。

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