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オンライン研修を対話形式にする5つのポイント

更新日: 2020年6月8日
弊社が実施したオンライン研修に関する調査(複数回答)で、58.6%の企業が「受講生同士の対話が減少する」、更に同じ割合の企業が「一方通行の研修になってしまう」ことを懸念していることが明らかになりました。今回はオンライン研修において、対話を活性化させる6つのポイントをご紹介いたします。
目次:

1.最適なWeb会議システムでオンライン研修の対話性を高める

オンライン研修は、Web会議システムを介して講師と参加者がそれぞれの拠点からインターネット上で集まりリアルタイムで実施します。Web会議システムには、Skype、Google Meets、Microsoft Teamsなど様々ありますが、オンライン研修での対話活性化に役立つ機能を持つシステムを選択することが重要です。

最近、特に注目されているWeb会議システムのZoomには、対話を活性化するのに優れた「ブレイクアウトルーム」という機能があります。

ご存知の方も多いかと思いますが、もともと、ブレイクアウト(Break out)は、英語で、「起こる・取り出す」という意味です。特に、研修やイベントなどでは、ブレイクアウトセッションは分科会のことを意味します。

つまり、全体の参加者を小グループに分けて、ディスカッションやワークなど、より対話の多い形式で学びを深めていくのがブレイクアウトセッションです。例えば、20人の参加者であれば4~5つのグループに分けることで、全体でのディスカッションでは発言をしにくい参加者でも参画感をもって発言をすることができるというものです。小グループでのディスカッションを効果的に活用すると、InputとOutputのバランスが整うため学習効果を高めやすくなります。

Zoomにはこのブレイクアウトセッションをオンラインで実行できる、ブレイクアウトルームという機能があります。事前に設定をしておけばボタン一つでいつでも小グループに分かれて対話形式のグループワークやディスカッションを行うことができます。

オンライン研修で受講者同士が対話する機会を多く持ちたいということであれば、Zoomの導入をおすすめいたします。

 

2.オンライン研修での対話に適したグループ人数にする

参加者全員が一ヶ所に集まって行われる集合研修では、グループワークなどを行う場合、4~6名の島形式にセットして実施をすることが多いのではないかと思います。

オンライン研修で対話を活性化するには、それより更に少ない、4名を基本とすることをおすすめいたします。研修の内容にもよる部分がありますが、4名を基本として全体のグループ分けを行い、人数が余ってもプラス1名の最大5名でグループ分けをすることが望ましいでしょう。

確かに、6名のグループだと多様な意見を交換できるというメリットはありますが、オンライン上では、モニターを通じて聞いている時間が長くなってしまうと、集中力が減退してしまうというリスクが高くなります。そこで、オンライン研修で、複数の参加者同士で意見交換をすることを目的とする場合は、4名のグループを複数パターン作成し、途中でグループのメンバーを入れ替えながら行うことで、様々な参加者と対話をすることができます。

4名よりも更に少ない3名のグループ分けで行うのに適したオンライン研修もあります。例えば、対話が活性化しやすいテーマであることや、ファシリテーションができるメンバーが入っている場合などです。

このように、オンライン研修で対話を活性化するには、4名を基本とし、場合によっては±1名で行うことがポイントです。

 

3.アウトプットを求めてオンライン研修を対話形式にする

対話を活性化するためにはアウトプットを求めることも効果的でしょう。集合研修でも同じように行われますが、小グループで対話を行った後に、全体に向けて何かしらの発表を行ってもらうという方法です。小グループでの意見をまとめる必要性が生じることで、受講者同士の対話が活性化していきます。全てのチームに発表をしてもらう時間がない場合も、講師側がアトランダムに発表してもらうチームを指名する、というルールを定めておくだけで、全てのチームが発表の準備を行うため、有効な方法と言えます。

 

4.チャットを活用してオンライン研修の対話性を高める

Web会議システムには、ミーティングに参加している間、テキストをいつでも打ち込むことができる「チャット機能」があります。このチャット機能を利用して、対話を活性化することができます。例えば、講師がお題を設定し、受講生が各自チャットで打ち込んでテキストで対話を行うことで意見やアイデアを共有しながら研修を進行することができます。チャットに投稿された内容は、講師側が「鈴木さんから、〇〇という意見が出てますね」など投稿した人の名前を読み上げながら進行すると、意見発信に対する受講者のモチベーションが高まります。

 

5.投票機能を活用してオンライン研修の対話性を高める

先にご紹介したWeb会議システムのZoomには「投票」機能があります。事前に質問内容を設定しておけば、その場で回答を集計して、結果を全員と共有することができます。回答する側の操作も簡単で、ボタン一つで回答することができます。

オンライン研修では、この投票機能を活用して、講師側が事前に設定したお題を受講者に投げかけ、全員から回答を集め、集計結果を共有することができます。この方法は、回答するという手軽な対話形式であるというだけでなく、「回答結果の違いはなぜ起こるのか?」「少数派の意見はどのようなものか?」など新たな学びに展開をしやすいというメリットがあります。更に、講師側から「〇〇と回答いただいた方、手を挙げて頂いていいですか?では、山田さん、なぜそう思ったのか教えてください」など受講生に意見の発表を促しやすいので、講師と受講生の対話も活性化することができます。

 

6.常に質問を受け付けてオンライン研修の対話性を高める

更に講師と受講生の対話を活性化する方法として、Web会議システムのチャット機能を活用して受講者からの質問を講師が常に受け付けるという方法があります。

先にお伝えしたように、チャット機能では、Web会議システムのミーティングに参加している間、テキストをいつでも打ち込むことができるので、この特性を活かして、講義中、浮かんだ疑問、質問を参加者に投稿してもらいながら、進めて行くことでオンライン研修を対話形式にすることができます。

なお、Zoomの場合、チャットは宛先を「全員」か「個人(プライベート)」かを選ぶことができます。おすすめは、「全員」に対して投稿をするようにルール化しておくことです。常に宛先を「全員」にしておくことで、誰がどのような質問をしているかがわかり、「私も同じようなことを疑問に思っていた」という共感が生まれたり、「そういうことも聞いていいんだ」と質問のハードルが下がり、講師と受講者の対話が活性化されるという効果があります。

受講者からの質問への回答は、その内容と種類によってタイミングを変えることが望ましいです。例えば、研修内容の理解に関する質問の場合は、受講者の学びに関わるのでタイムリーに回答し、具体例や実例を求める質問の場合は、セッションの切れ目に回答することで、受講者の学習ペースを変え集中力を保つことができます。更に、個人的な状況へのアドバイスを求める質問の場合は、二者間のやり取りが多く発生するので、休憩時間や終了後に個別に対応するようにすることをおすすめいたします。

 

まとめ

オンライン研修では、対話形式で学びを実施するのに適したWeb会議システムを選択することが重要です。Zoomは、オンライン上で、受講者を少人数に分けてグループワークやディスカッションを行うことができる「ブレイクアウトセッション」とお題に対して各自が回答する「投票」機能などが特に優れており、多様な方法でオンライン研修を対話形式にすることができます。

Web会議システムでは、カメラと音声でのコミュニケーションに加え、チャット機能でテキストでも対話をすることができます。

オンライン研修では、このようにWeb会議システムの機能の特性を活かし、工夫をすることで、対話形式で学びを行うことができます。

オンライン研修の実施でお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

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