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オンライン研修を双方向にする4つのポイント

更新日: 2020年5月26日
アフターコロナでも在宅勤務を原則化した企業があらわれ、今後、人材育成もオンライン化が進むと考えられます。弊社が行った調査で、58.6%の企業がオンライン研修は双方向にならないと懸念していることが明らかになりました。今回はオンライン研修を双方向にするポイントをご紹介いたします。
目次:

オンライン研修とは

そもそもオンライン研修とは、Web会議システムを通じて講師の講義をリアルタイムで配信し、受講者はデバイスとネット環境があれば自宅でもオフィスでも場所を選ばずに参加ができるという学習方法です。 オンラインでの学びというと、既に制作された動画コンテンツを配信するE-ラーニングを想像され、受講者の学びが受動的になるのではと懸念される方も多いようです。 オンライン研修は、講師がリアルタイムに講義を行うので、Web会議システムの機能と特性を活かしながら、受講生とコミュニケーションをとることで、学びの双方向性を高めることができます。

以下にオンライン研修での双方向性を高める5つのポイントを紹介していきたいと思います。

 

1.常に質問を受け付けて双方向性を高める

リアルでもオンラインでも『研修』では、たくさんのInputがあるので、中には受講生が疑問に感じることがあったり、研修での学びを現場で実践していこうと考えたときに、より具体的に聞きたい内容が生じることもあるかと思います。

リアルな環境で行われる集合研修では、受講生の表情や、リアクション等の非言語的な要素から講師側も「これは伝わってないな」「理解が不十分かもしれない」と学びの状態を理解することができます。オンライン研修でもウィブカメラを通じて受講者の様子をみることはできますが、映し出される映像が小さく、捉えられる範囲も限られているため、受講者が理解をしているか否かを講師側から判断しにくい部分があります。

このような状態に対応するのに効果的なのが、Web会議システムのチャット機能を活用して受講者からの質問を講師が常に受け付け双方向のコミュケーションを図るという方法です。チャット機能では、Web会議システムのミーティングに参加している間、テキストをいつでも打ち込むことができます。この特性を活かして、講義中、浮かんだ疑問、質問を参加者に投稿してもらいながら、進めて行くことで双方向の研修を実現しやすくなります。

受講者からの質問への回答は、その内容種類によってタイミングを変えることが望ましいです。以下に主な3つの場合をご紹介したいと思います。

1.内容の理解に関する質問の場合

この種類の質問はできる限りタイムリーに回答することをおすすめいたします。内容の理解が追いついていない状態で講義が進んでいくと、受講生は疎外感や劣等感を感じ、学習に集中できなくなってしまう場合があるからです。

2.具体例や実例を求める質問の場合

この種類の質問はセッションの切れ目などに回答することをおすすめいたします。人間の脳は受け身な状態が「10分」続くと興味を失い、集中力が途切れ始めると言われています。細かい時間設定のように感じるかもしれませんが、講義は8分を一区切りとして話を組み立て、8分ごとに参加者が主体的に考えたり話したりする時間を設けるなど参画の機会を設けることが有効です。そこで、具体例や実例を求める質問への回答は、セッションの切れ目で学習ペースを変えるために活用すると、集中力を保ちながら学びを進めることができます。

3.個人的な状況へのアドバイスを求める質問の場合

この種類の質問は全受講者の前で回答するのではなく、休憩時間や終了後に個別に対応するようにすることをおすすめいたします。というのも、個人的な状況を把握するためには、講師と受講生の二者間で多くのやり取りが生じる可能性があり、他の多くの受講生にとって他人事になってしまう可能性があるからです。もちろん、同じアドバイスを知りたい参加者がその他にいることも考えられるので「質問ありがとうございます。少し状況を理解してから回答したいので、後程〇〇のタイミングで、個別に回答させていただきます」などと全体にアナウンスしておくと、関心のある受講生が参加できるのでおすすめです。

なお、Zoomの場合、チャットは宛先を「全員」か「個人(プライベート)」かを選ぶことができますが、おススメは「全員」に対して投稿をするようにルール化しておくことです。常に宛先を「全員」にしておくことで、誰がどのような質問をしているかがわかるので、「私も同じようなことを疑問に思っていた」という共感が生まれたり、「そういうことも聞いていいんだ」と質問のハードルが下がる、という効果があります。

 

2.チャットで意見を出し合い双方向性を高める

質問を受け付ける以外にも、チャット機能は双方向性を実現するために非常に有効な機能です。チャット機能は、お題を設定してのディスカッションにも利用できます。受講生が各自チャットで打ち込んだ内容を発信することで意見やアイデアを共有しながら研修を進行することができます。チャットに投稿された内容は、講師側が「山田さんから、〇〇という意見が出てますね」など投稿した人の名前を読み上げながら進行すると、より双方向感を感じることができます。

 

3.グループディスカッションを行い双方向性を高める

利用するWeb会議システムによっては、少人数のグループに分かれたディスカッションも可能です。Zoomには「ブレイクアウト」という機能があり、お題は講師が全体に提示し、セッション中のみ5~6名のグループに分かれ、ディスカッションを行った後、再度全体セッションに戻り、グループで出た意見をチャットで共有するということができます。

少人数で行うワークのメリットは、チャットで全員と意見を共有することには気が引けるという参加者の発言が促されるというメリットがあります。チャットでのディスカッションと同じように、講師が出た意見にコメントしながら進めることで、双方向性が高まります。

 

4.アンケートを集めて双方向性を高める

研修を双方向にするために、受講者にアンケート形式で回答を集めるというのも有効な方法です。受講者にお題を投げかけ、全員から回答を集め、集計結果を共有します。この方法は「回答結果の違いはなぜ起こるのか?」「少数派の意見はどのようなものか?」など新たな学びに展開をしやすいというメリットもあり、「〇〇と回答いただいた方、手を挙げて頂いていいですか?では、鈴木さん、なぜそう思ったのか教えてください」など直接受講生に意見の発表を促しやすいので双方向性が高まります。

アンケートを集める際に便利なのが、Zoomの「投票」機能です。講師側は、事前に質問内容を設定しておけば、研修中いつでも受講者にアンケートを投げかけることができ、その場で回答を集計して、結果を全員と共有することができます。回答する側の操作も簡単で、ボタン一つで回答することができます。

 

5.アシスタントを置いて双方向性を高める

オンライン研修の双方向性を高めるためには、上記のように質問受付や、チャット、アンケートなど様々な工夫が必要ですが、講師一人で対応しようとするとかなり慌ただしくなります。

そこで、アシスタントを起用するのも双方向のコミュニケーションを闊達にするための有効な方法です。

アシスタントには、受講生からの質問の読み上げ、チャットの拾い上げ、アンケート結果の読み上げなどを担当してもらいます。更にアシスタントには、受講生を代弁して質問をする役割をしてもらうと、受講生の学習理解が深まります。

よってアシスタントを用意する場合は、研修の内容について理解をしていることが必須になりますので、事前の打ち合わせも行ったうえで研修に臨むことが望ましいです。

 

まとめ

このように4つのポイントを押さえてオンライン研修を行うことで、双方向性を高めることができます。

オンライン研修中は、チャット機能を活用して受講生からいつでも質問を受け付けるようにします。チャット機能はお題を決めて意見を投稿し合い双方向性を高めることにも活かすことができます。投票機能を利用して、リアルタイムでアンケートを集めて結果を受講生とディスカッションすることもできます。オンライン研修ではむしろ、チャット機能で質問や意見などが参加者から多く出るので、受講生の意見を拾い上げるアシスタントと共に研修を進めることで、双方性を効率よく高めることができます。

オンライン研修の導入でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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