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研修後のフォロー方法を事例で紹介

更新日: 2017年6月6日
研修を一過的なもので終わらせず、行動定着を促進するためにも、研修後のフォローは欠かせません。では、管理職研修後にはどのようなフォローをするのが効果的なのでしょうか。今回は、管理職の実践フォローを通して、成果を出された研修事例をご紹介させていただきます。
目次:

研修後のフォローについて

弊社では多くの企業様の管理職研修を担当させていただいておりますが、
管理職層の行動変容が起きたら部署が変わり、
部署が変われば会社の文化が変わる、という理由で、
管理職層の研修を厚くしている企業が多いようです。

 

しかし、一方で「管理職に対しての事後フォロー」を
あまりやりたがらない企業が多いことを感じます。

 

その理由として挙げられるのは、

・管理職に事後課題なんて与えようものなら、反発を生みそう
・管理職は実践できる人だから、わざわざフォローしなくても大丈夫
・実践フォローをやっている余裕がない

といったお声です。

 

よくよくお話を聞いてみると、人事の皆様のご不安は、
「かけてもらった時間に見合う効果的なフォローができるか」
ということのようです。

 

ところが、研修をその日限りで終わらせてしまうと、

なかなか普段の行動定着に繋がらないというのが実際のところ。

 

では、研修後にどのようなフォローをするのが効果的なのでしょうか。
今回は、管理職の実践フォローを通して、
成果を出された研修事例をご紹介させていただきます。

管理職実践フォロー成功事例(大手ビルメンテナンス業A社)

A社は創業50年を越え、
従業員数が数千名規模の大手ビルメンテナンス会社です。

 

A社が抱えていたテーマは「社内コミュニケーション」でした。

 

<課題>
・従業員数が大きく変わらない中で、仕事量が増えており、
 全社的にコミュニケーションの量が減っている
・メールがコミュニケーションの主流となり、
 現場から戻ってきても直接対話することもなく、
 メールの処理に時間を割いてしまっている

 

その結果、コミュニケーション不足が原因で
労働災害になるような問題も出てきてしまい、
以前のように、
明るくコミュニケーションが活発な組織に戻したい、
というご要望をお持ちでした。

 

<実施研修とフォロー内容>
研修後も連携して現場実践を行うことを促すことも意図し、
全国に展開しているすべての支店の部長と課長を対象に
管理職研修を実施することにしました。

 

「実践」にフォーカスを当て、
導入研修3日間+フォロー研修2日間と実践期間を設け、
実践期間中には以下の2つを実施しました。

 

  1. 見える化
    「コミュニケーションが活発になる組織になるために私達で実践すること」
    というテーマで部長と課長が共通して実践することを
    ポスターに3つ書き出し、支店毎に貼り出すことで、
    実践の見える化を図りました。
  2. 共同学習
    ITツールを活用することで、
    クラス毎に毎週1回、研修で決めた取り組みを振り返り、
    受講生同士でフィードバックをし合える環境を用意しました。

<結果>
ITツールで測定した受講生の現場実践率は70%を超え、
参加者からも、
「以前より部下とのコミュニケーションを多くとるようになった」
「部下を承認するようになった」
「ポスターで見える化することで、実践を後押しされた」
「常に悩みを共有することができ、勇気を持って行動することができた」
などのお声をいただきました。

取り組みとして行っていること自体は、
決して特別なことではありません。

 

ここで重要なことは
管理職自身が「現場での実践をしていきたい」と思っており、
「その実践を支援するものとして、
 フォロー施策を会社が用意してくれている」
と思ってもらえるということです。

 

では、どうすれば管理職自身が
研修を終えたときに「実践したい」と思えるのでしょうか?

管理職は日々多くの問題に対処しており、
研修で学ぶ内容が現場の問題に効果的であると思えれば
当然、実践は促進されるはずです。

 

「現場に効果的だ」と思ってもらうためには、
・どんな情報を伝えるか
・それをどのように伝えるか
という内容と手段が大切なポイントになってきます。

そこで重要なのが“意識”に焦点を当てることです。

 

先ほどの事例を例にとってみると、
コミュニケーション不足という問題が
発生している背景には、
・わざわざ直接話さなくてもメールで十分
・話す時間がもったいない
・いつもこうしている
など、その問題を生む考え方や習慣が必ず存在しています。

これに対して管理職が表面的なコミュニケーションスキルを
一方的な講義で学ぶのではなく、
研修を通して行動の根源となる意識レベルに
メスをいれていくことができれば
その問題に対する“自覚”が生まれ、
その問題を解決しようと効果的な対処行動を選択していきます。

フォローの取り組みそのものを見直す前に、
研修における“意識変革”の深さ、という観点から
研修を見直されることも有効なのではないでしょうか。

 

今後の企画に向けて、何かお役に立てることがありましたら、
下記お問い合わせフォームより、お気軽にご連絡くださいませ。
専門のコンサルタントから折り返しご連絡させていただきます。

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