新人・若手社員にとってのやりがい
昨今の新人・若手にとってのやりがいとは何でしょうか?
20~29歳で役職を持たない若手500名と
30歳以上で課長クラス以上の役職を持つ管理職500名の
合計1,000名に対して
「どんな仕事にやりがいを見出しているか?」
という意識調査をしたところ
それぞれの仕事における価値観の相違が明らかになっています。
(仕事観で見る価値観の違い 若手と管理職の意識調査/2016年)
管理職層は「難易度の高い業務を完遂すること」や
「お客さまに感謝される/ 笑顔がみられること」など
“成果”にやりがいを見出している一方で、
若手層は「事前の計画通り業務を完遂すること」や
「一緒にやっている仲間から感謝されること」、
「新しい知識・技能を身につけられること」のように
その“プロセス”にやりがいを見出している、という結果が出ています。
この価値観の相違がいわゆる「最近の若者は何を考えているかわからない」という
一因となっているのではないでしょうか?
日本生産性本部の調べによれば
学生の会社の選択基準は「経済的安定」から「精神的充実感」を
重視するように変わってきています。
これがいわゆる最近の若者世代の傾向といえます。
こうした状況に対処するために、
管理職側に研修をする企業様も多いですが、
今回は新人・若手社員側の教育という観点でみていきたいと思います。
新人・若手社員は徹底的にフォローする
・仕事が覚えられない
・仕事のミスが多い
・人間関係がうまくいかない
というのがよくある悩みです。
プロセスにやりがいを見出す新人・若手にとっては
これらの悩みは、やりがいにも大きく関わる問題です。
特に近年の若者世代の傾向として
情報を検索して答えを求めることが習慣となっている人も多く、
自ら考え、答えを見出すことに慣れていない人が増えています。
だからこそ、今まで以上に丁寧にこの思考習慣を仕事を通してつくれるように
してあげることが大切なポイントなのです。
- 現場を振り返り、感じていることをアウトプットする。
- 自分の理想の状態を明確にする。
- 成長課題を具体的にする。
- 何を実行するべきか考え、実行する。
当たり前のことかもしれませんが、
補助輪をつけるように最初は一緒に考え、
定期的にこれを繰り返し練習していきながら
本人たちが自らセルフマネジメントできる状態を
つくりあげていくことが求められています。
そして、こうしたプロセスそのものが
計画通り実行できる力を身につけることにつながったり、
何が自分にとって新しい知識や技能なのかを整理する機会となり、
本人たちにとっては成長実感ややりがいにつながっていくのです。
「計画通り業務を完遂できる」
「仲間から感謝されている」
「新しい知識・技能を身につけられている」といった
やりがいを自らもてる状態に教育することは、
会社側の責任ともいえるかもしれません。
これを機に新人・若手に向けたフォローを企画してみてはいかがでしょうか?
新入社員もひと段落すると「モチベーションが下がっている」「成長が遅い」
など、現場からの声が聞こえてきます。
新人・若手をどのようにフォローアップするべきなのか、
弊社のフォロー研修のコンテンツにご興味がございましたら、
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