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3年で3割が離職する本当の理由

更新日: 2017年5月16日
労働政策研究・研修機構の調査による「若手社員の早期離職の理由」を分析し、若手社員が離職する本当の理由を探ります。
目次:

新卒社員の早期離職率

実は1987年以降、約30年にわたって
「新卒社員が3年で辞める割合」が変化していないことをご存知でしょうか?

昨今は景気の回復や少子高齢化の影響などにより、
労働力の確保という点において、企業側としては人材確保が困難になり、
また求職者にとっては就職しやすい「売り手市場」と呼ばれる市況になっています。

 

リクルートワークス研究所発表の大卒求人倍率調査(2018年卒)によると
来春2018年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の
全国の求人総数は昨年より2.1万人増加しているそうです。

 

一方で、大学卒業者の3年以内の離職率は
2016年3月厚生労働省発表によれば【31.9%】以上。
1987年では【28.4%】でしたので、「3年で30%」の離職率はもはや定着した数値ともいえます。

 

また、同調査による離職率の高い産業トップ5は以下の通りで、
宿泊業、飲食サービス業においては半数以上の離職率となっています。

 

宿泊業、飲食サービス業:50.5%
生活関連サービス業、娯楽業:47.9%
教育、学習支援業:47.3%
医療、福祉:38.4%
小売業:37.5%

 

 

若手社員が早期離職する理由とは

では、なぜ若手社員は早期に離職してしまうのでしょうか?

 

労働政策研究・研修機構の調査では、
このような結果が出ています。

——————————————-
□肉体的・精神的に健康を損ねた
□労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった
□人間関係がよくなかった
□自分がやりたい仕事とは異なる内容だった
□仕事が上手くできず自信を失った
——————————————-

 

これらは一般的によく聞く理由ですが、
本当にこれが退職理由なのでしょうか?

 

よくみてみるとこれらの理由はあくまで結果であって
そこには必ず原因があり、その原因を解決しない限り、
これらの退職理由がなくなることはありません。

ここで着目したいのが、離職者がしている“共通の経験”です。

ある経験をしていると離職しやすいということが明確にデータとして出ているのです。

 

 

早期離職者に共通する「ある経験」とは

同じく労働政策研究・研修機構の調査によると、

□長時間労働
□採用時の説明と現実の労働条件の齟齬
□残業代不払い
□暴言、暴力、いじめ

といった「職場トラブルを経験している」人、

また、採用後3ヶ月間、
「指示が曖昧なまま放置され、何をしたらよいか分からなかった」人や、
「先輩社員と同等の業務を初めからまかせられた」人が
離職傾向が高いということがわかっています。

 

つまり、この職場トラブルや先の見えない仕事が
新人・若手社員の体調不良や、会社への不信、自信喪失を生み、
それが退職理由へと変化していくのです。

労働環境・労働条件は、
昨今特に社会問題にも発展してきており、
会社として制度を整えている企業も多いことと思いますが、
現場でしっかりとその方針に基づいた指導が行われているでしょうか?

 

どんなに良い制度を整えても、
新人や若手にとっては「現場」がすべてです。

 

現場での人間関係、
現場での仕事の任せ方、
まずはこの現状をしっかりと把握し、
対策を打つことが若手の離職の芽を摘むことにつながるのではないでしょうか。

 

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